本日の一品 > 珈琲とお菓子 青燈の「ガトー・ナンテ」

出張が多いエディターの吉村セイラさんが大切にしているのは、出張先で訪れるカフェでのひととき。仕事の合間、見知らぬ土地で見つけたカフェにひとりこもって、おいしいコーヒーとあまいもんで静かに過ごす束の間の時間はかけがえのないものだと言います。今回は、そんな吉村さんが「まさに理想的でした」という大阪・住吉のカフェへ。

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「コーヒーとの相性抜群! ラム酒が華やかに香るフランスの伝統菓子」(吉村セイラさん)
編集部の「これも食べたい!」

【水曜15時のあまいもん】とは?

関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。

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「コーヒーとの相性抜群! ラム酒が華やかに香るフランスの伝統菓子」(吉村セイラさん)

珈琲とお菓子 青燈の「ガトー・ナンテ」

「ガトー・ナンテ」550円。店主いち押しのスペシャリティコーヒー「イエメン」 600円とよく合います。

「インスタに掲載されていた空間に惹かれて訪れたのですが、思いがけず本格的なフランス菓子に出合えて期待以上の満足度。ガトー・ナンテは一見素朴ですが、口にするとそのリッチな味わいに驚きます。ラム酒が華やかに香るアーモンドの風味豊かなケーキは、まさに大人のおやつ。コーヒーともとても合っていて、店内に並ぶ本のページを繰りながら、最高の時間が過ごせました」(吉村セイラさん)

小学生のころから喫茶店に憧れがあったという店主の福家一仁さんが、長年の夢を叶え2024年5月に地元である住吉に構えた珈琲とお菓子のお店です。豆の焙煎から手がけるコーヒーを一仁さんが、コーヒーに合うお菓子をフランス菓子を学んだ奥様の直子さんが担当、二人三脚で営んでいます。

ともに大阪出身という福家一仁さんと直子さん。おふたりの温かな接客も大きな魅力になっています。

直子さんが作るのは、コーヒーに合うことをいちばんに考えたお菓子。フランス西部の街ナントの郷土菓子であるガトー・ナンテはそのひとつで、アーモンド風味のしっとりとした生地にも表面の砂糖衣にもラム酒をたっぷり利かせていて、スペシャリティコーヒー「イエメン」とは最高のマリアージュ。ケーキのラムの香りと、イエメンのフルーティな酸味やコクがお互いを引き立ててくれます。

写真は「テリーヌ仕立てのチーズケーキ」。ケーキはほかに「ショコラテリーヌ」550円があります。各500円

コーヒーに合うケーキの代表格、チーズケーキももちろんスタンバイ。クリームチーズにサワークリーム、生クリームなどを合わせ、テリーヌ型で低温でじっくり蒸し焼きにしてあり、コーヒーを引き立てる穏やかな酸味とコクに仕上げています。