
西野亮廣が製作総指揮を務めた『映画 えんとつ町のプペル』続篇『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』が2026年春に公開されることが決定。あわせて、西野による描きおろしイラスト、スペシャル動画が解禁となった。
2020年に公開され、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞、コロナ禍にも関わらず興行収入27億円、観客動員196万人を記録し、さらに、海外の30以上の映画祭から招待を受けるなど高い評価を獲得した『映画 えんとつ町のプペル』の続編となる本作。前作に引き続き、原作者の西野が、今回も製作総指揮、脚本を担当。2019年に発売された絵本「チックタック 約束の時計台」を原案に、大幅なスケールアップをして映画化に臨む。アニメーション制作は、圧倒的なクリエーションと独自の世界観で知られるSTUDIO4℃が再び担当し、前作に引き続き監督を廣田裕介が務める。
今回の舞台は前作から1年後のハロウィンの日。青空を取り戻したえんとつ町は産業も活発になり、ルビッチもプペルを失った喪失感から抜けだし、次の一歩を踏みだす努力をはじめていた。プペルに出会ったハロウィンの奇跡が起きた日、ルビッチはネズミに誘われ、不思議な世界へと迷い込む。相棒との出会い、個性豊かな新キャラクターたちと繰り広げる数々のドラマが描かれていく。
西野は本作について、前作公開からずっと水面下で準備を続けてきたと話す。「『いまの時代にこの物語を届ける意味』、そして『その表現が映画でなければならない理由』に真摯に向き合い、この作品に人生を賭けて取り組んでいきたい」と熱い思いを語っている。また、STUDIO4℃の田中栄子は「今回はイマジネーションの世界で、しかも2つの世界が交錯する」と物語の基礎を語る。また、「新しく登場する異世界の新キャラの数は相当数あって、ダンスもあり、喧嘩もあり、歌もあり、これはやばいと思った時はもう遅かった」と振り返っている。
さらに、西野描きおろしイラスト、スペシャル動画も解禁となっている。イラストには、主人公のルビッチの姿が描かれている。さらに、解禁スペシャル動画では、西野が机に向かい、黙々と鉛筆を走らせながら、このイラストを描く貴重な制作風景が公開された。ファン必見のこの描きおろしイラストは、ムビチケ前売券(カード)として、4月15日より「CHIMNEYTOWNオンラインストア」で予約販売される。
なお前作では主人公ルビッチの声を芦田愛菜が担当したが、本作では新たなルビッチ役をオーディションで決定。前作から続くルビッチの成長と新たな冒険にも期待が高まる。
■<スタッフコメント>
●西野亮廣(製作総指揮、脚本)
「前作の公開から随分と時間が経ってしまいましたが、そのあいだ、僕らはずっと水面下で準備を続けてきました。ようやく皆様に、続篇の公開をお知らせできることを心から嬉しく思っています。これから公開までの限られた時間は、『いまの時代にこの物語を届ける意味』、そして『その表現が映画でなければならない理由』に真摯に向き合い、この作品に人生を賭けて取り組んでいきたいと思っています。物語の根底にあるのは、僕自身が20代前半に体験した、“遠くへ行ってしまい、もう帰ってこなくなった友人を、ただただ待ち続けた日々”です。あの日の記憶を掘り起こしながら、この物語を書きました。ぜひ、大切な人と一緒に、映画館でご覧いただけたら嬉しいです」
●田中栄子(STUDIO4℃)
「前作は『えんとつ町』という一つの町だったのでなんとかなりましたが、今回はイマジネーションの世界で、しかも2つの異世界が交錯するんです。煙で覆われたモックモクの『えんとつ町』を綺麗に描くだけでも大変なのに、新しく登場する異世界の新キャラの数は相当数あって、ダンスもあり、喧嘩もあり、歌もあり、これはやばいと思った時はもう遅かったですね。この作品の魅力に取り憑かれて、もっともっと面白くできないかと、スタッフ全員が、西野さんのマジックに夢中になっていたんです。プペルのいない『えんとつ町のプペル』は描けないから、続篇はないと思っていましたが、西野さんの仲間を思う心の深さには驚かされました。今回の作品も西野さんの原体験が基本になっていることを知って、感動しています。スタッフの飽くなき努力の結晶と西野さんのイマジネーションの世界にぜひご期待ください」
文/鈴木レイヤ