夏の蒸し暑さの中でも喉ごし良く食べられるそうめんを、エスニック風にアレンジしていただくレシピです。
夏に体の調子を整えてくれる、レモングラスをお出汁として使います。
辛さはお好みで調整可能です。
レモングラスについて
今では定番人気のハーブであるレモングラスは、タイ料理ブームの火付け役にもなった辛酸っぱいトムヤムクンに入っていることで認知度が高まったように記憶しています。
初めてお店で食べたトムヤムクンの美味しさに衝撃を覚えて、家でも作りたくなり、「レモングラスってどこで買えるんだろう」「ふくろ茸って日本にあるのかな」と調べたことを思い出しました。
当時はレモングラスを自宅の庭で育てられるなんて思いもしなかったけれど、地植えでも鉢植えでも意外と簡単に育てられて、夏にはぐんぐん成長してくれるので、お庭で楽しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
東南アジアが原産地とされるレモングラスは、日本の冬には地上部は枯れてしまいますが、根が残っている状態で越冬します。土から10~20cmぐらいを残して剪定し、腐葉土かワラなどでマルチングしておくと、翌年の梅雨時期になるとまた芽が出てきて、夏の暑さで一気に伸びますよ。
エスニック系が好きな方は育ててみてはいかがでしょうか。
レモングラスの用途
ハーブティーとしても人気があるレモングラスですが、独特のレモン風味を料理に活かして使われることも多いです。
ススキそっくりのイネ科のハーブなので、葉っぱはかたくそのまま食べることはしませんが、スープに入れたり、お出汁代わりにうま味を引き出して使ったりするのがおすすめです。
根元は柔らかいので、刻んで炒め物や煮込み料理に入れても美味しいです。
また、レモングラスはフレッシュでもドライでも使えます。お庭で育てたレモングラスをキッチンに吊るして乾燥させておくだけで長期保存でき、ドライハーブとして使えるので、とても役立つハーブです。
レモングラスを使うメリット
レモングラスは、爽やかなレモン風味の魅力もさることながら、香りの成分に抗菌作用もあり、さらに疲労回復にも良し、胃腸の調子も整えてくれるという、まさに夏にぴったりのハーブです。
(広告の後にも続きます)
レモングラスのエスニック風そうめんのレシピ
そんなレモングラスを、日本の夏の定番のそうめんと合わせた夏のお料理レシピのご紹介です。レモンのような爽やかな香りと、ほんのり辛酸っぱいつゆは、食欲が落ち気味な夏でも美味しくいただけること間違いなし。
材料(2人分)
- そうめん 4束
- 豚肉(ロース薄切り肉) 80g
- しいたけ 1枚
- 赤玉ねぎ(みじん切り) 大さじ2
- パクチー 2株(お好みで)
<エスニックつゆ>
- 水 2カップ
- レモングラス(ドライ又はフレッシュ) 10g
- 薄口醤油 大さじ3
- ナンプラー 大さじ1
- シュリンプペースト(カピ) 小さじ1/4 ※1
- 酢 小さじ1 ※2
- 粗挽き唐辛子 少々 ※2
※1 乾燥小エビなどを出汁代わりに使い、濾してもOKです。
※2 なくてもよいですが味が引き締まるのでおすすめします。
作り方
エスニックつゆ
1鍋に水を入れ、沸騰したらレモングラスを入れて弱火にする。
2レモングラスの香りが出てきたら、醤油、ナンプラー、シュリンプペーストを加え、少ししてからレモングラスを取り出す。(レモングラスは煮過ぎると渋みが出てくるため)
3お好みで、酢と粗挽き唐辛子を1に入れて火を止める。
そうめんと具材
1赤玉ねぎは、酢と塩少々(分量外)で揉んで置いておく。
(あらかじめ作り置きしておくと保存もきくので重宝します)
2豚肉を1枚ずつ広げ、沸騰直前のお湯でさっと茹でたら、エスニックつゆの鍋に移して味を染み込ませておく。
しいたけも食べやすい大きさに切り、同様に湯通ししてから入れる。
3そうめんは袋の表記通りに、たっぷりのお湯で茹でる。
4茹で上がったら水気を切って冷やし、器に盛る。
5豚肉、しいたけ、赤玉ねぎ、食べやすいサイズに切ったパクチーを乗せて、お好みで粗挽き唐辛子(分量外)を散らす。
6エスニックつゆにつけていただく。
つけつゆでいただくのも良し、そうめんにつゆを絡めてぶっかけ風にいただくのもまた美味しいです。ピーナッツダレでも美味しいので、以前、生春巻きでご紹介したレシピもご覧ください。