テレビの健康番組などでも話題になった“ヨーグルトみそ汁”。意外な組み合わせのように見えますが、実際に試した人の声を聞くと“コクが出ておいしい”という声も。そこで、健康効果にはどのようなものがあるのか、また、具にはどんなものが合うのかなど、ヨーグルトみそ汁を試す前に知っておきたいことを医学博士・管理栄養士の本多京子先生に聞きました。
味噌汁には植物性ヨーグルトがおすすめ
管理栄養士の本多京子先生によれば、味噌汁にヨーグルトを入れることによって栄養効果が倍増すると言います。
「味噌とヨーグルトは発酵食品として、どちらも健康効果が期待されており、合わせることで、その効果をダブルで得ることができます。
ヨーグルトにもいろいろな種類がありますが、植物性ヨーグルトの新星として注目される大豆ヨーグルトを入れた場合、以下のような健康が期待できます。
腸内環境を整え、便秘改善に役立つ
乳酸菌と麹菌がダブルで免疫力をサポート
野菜をとりやすいため、体調を整えられる
カロリー控えめでダイエットに役立つ
栄養素としては、たんぱく質、食物繊維、乳酸菌、麹菌、葉酸、大豆イソフラボン、大豆オリゴ糖、ビタミン、カルシウムなどをとることができます。 たんぱく質や大豆イソフラボンには抗酸化作用があり、大豆が持っている有用菌を摂取できるので腸活にも有効です 」(本多先生)。
抗酸化作用や腸活に有効、ならば健康や美容に気を付けたい40~50代女性はぜひ試してみたいところ。ところで、大豆ヨーグルトは他のヨーグルトと何が違うのでしょうか。
ヨーグルトには乳から作る動物性ヨーグルトと植物性ヨーグルトがあり、植物性ヨーグルトは豆乳ヨーグルトがよく知られています。大豆ヨーグルトは大豆を丸ごと発酵させたヨーグルトで、大豆が持つ栄養素がそのまま含まれ、同じく大豆から生まれるみそとの相性は抜群だそうです。
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とっても簡単! ヨーグルト味噌汁の作り方
いつもの味噌汁に入れるだけ!
それでは、実際にヨーグルト味噌汁を作ってみましょう! いつもの味噌汁にインするだけでOKなのですが、本多先生がレシピを紹介してくれました。
■レンチンで簡単、トマトとエリンギのおかず味噌汁
●材料
じゃがいもとエリンギの味噌汁、大豆ヨーグルト、トマト
●作り方
(1)トマトをひと口大にカットする。
(2)器にじゃがいもとエリンギの味噌汁をよそい、(1)、大豆ヨーグルトを大さじ2杯程度(1人前)を入れて、軽くかき混ぜる。
「味噌汁がない場合は、だしの素と味噌をお湯で溶き、電子レンジでチンをしたじゃがいもとエリンギ、生のトマトを入れればOKです。
忙しい朝も、前日の夕食の味噌汁に大豆ヨーグルト入れるだけででき上がりです。コクがプラスされて、前日とは違った味わいになります。野菜をたっぷり入れた具沢山味噌汁にすれば、さらに栄養バランスのとれた一品になります。インスタント味噌汁でもOKです」(本多先生)。
次に、洋風アレンジのレシピも紹介します。
■朝3分、大豆ヨーグルトとブロッコリーとコーンの洋風仕上げ
●材料
キャベツの味噌汁、大豆ヨーグルト、ブロッコリー、コーンの缶詰
●作り方
(1)ブロッコリーをひと口大にカットし、電子レンジでやわらかくなるまで加熱する。
(2)器にキャベツの味噌汁をよそい、(1)、コーン、大豆ヨーグルト大さじ2程度(1人前)を入れて、軽くかき混ぜる。
忙しい朝は、ブロッコリーとコーンは冷凍でも良いそうです。
「大豆ヨーグルトを入れることで少し酸味が加わり、肉料理やカレーなど和食メニュー以外とも相性が良い味噌スープになります。大豆ヨーグルトをインすることで、コクが増し味が深くなるため、簡単調理でおいしく仕上がります」(本多先生)。