「香る」和菓子。新しさと伝統の融合が行き着く先は「世界中の誰もが楽しめるお菓子」

今回、加藤峰子氏が手掛けたすべての和菓子を試食させていただきました。和菓子でありながらも口に入れた瞬間に香る自然の香りと、自然が持つ生命力の力強さ。五感で感じられ筆舌にし難いほどの刺激的な体験。

加藤峰子氏は“里山の文化を残したい”と日本全国の里山から花を集めて作り上げたスペシャリテ「花のタルト」でも有名です。そんな加藤峰子氏が、和菓子への興味と想いを語ってくださいました。

加藤峰子氏「日本の和菓子界は危機に瀕しています。コロナ禍が影響し、観光業の少ない地域では、小規模店舗の運営難と後継者問題が起き、そしてネット環境や語学の難しさか ら、文化の継承が困難になっているのが現状です。

今後の新しい展開と普及のため、“香る和菓子”という斬新でかつ作り方は伝統的なコンセプトで 新しいお菓子を作ることで地域社会の活性化と販売促進を目指せるのではないか? そう考え創作しました。2025年には、大阪万博があります。土産として世界の人々からも愛されるような、地域の特産品となれば、地方で消えて行きつつある’’とき’’の流れの結晶を未来の’’とき’’と繋げる持続可能な取り組 みとなるのではないか。そう考えています。

歴史と伝統を未来につなげる役目も『和菓子屋とき』が担っていたら、まさに今そして未来へと時を刻む素晴らしい出来事となるかもしれません。私の今回作ったお菓子は、ヴィーガン、コーシャ、ハラール、糖尿病などいろいろな人達が食べれるものを作りました。砂糖は使わず、ビーツから作った植物由来の砂糖を使い、世界の多様な人達が楽しめるように。プラスチックに見えるものはナノセルロースで土に還ります。」

「果実と花の和菓子屋 とき」。一見、和と洋が掛け合わされたアーティスティックなポップアップストアにも思えますが、そうではありません。

今回の取り組みに全力を注いだクリエイティブディレクターの皆様、そしてグランドセイコー、そして想いを形にして表現した菓子職人たち。すべての人の想いが詰まった「和菓子」という世界を、ぜひ紐解いてみては?

期間限定ショップ「Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき」

営業期間:2023年10月27日(金)〜11月5日(日)
営業時間:13:00-19:00(最終入場18:45)
・13:00-16:00 予約制 ※来場予約は10月27日19時時点で満員御礼
・16:00-19:00 一般入場(先着順に入場案内)
※1種につき1個の購入可能制限あり、営業時間中に予定販売数に達した場合は完売(和菓子が完売した場合も営業時間の入場は可)
※テイクアウトのみ(イートインコーナーなし)
※予約は1人あたり1回限り(予約は本人のみ有効)
会場:StandBy(スタンドバイ)
所在地:東京都渋谷区神宮前5丁目11-1(Google Map)
来場予約方法:グランドセイコーLINE公式アカウントより申込
https://page.line.me/255ovvvf?openQrModal=true
※来場予約は現時点で満席、ただしキャンセルがあった日時で予約できる場合あり