私の知人が当時40代で閉経したばかりのころ、仕事や家事をしているときにめまいを感じるようになりました。閉経したし「更年期障害から起きる貧血なのかなぁ~」と思い病院を受診することにしたのですが、そこで衝撃の結果を医師から告げられることになった話です。

目の前が回って見えてクラクラする日々



他愛もない話の流れで、今から10年くらい前、知人が40代半ばだったころの話をふと思い出して私に話してくれました。知人は40代のころから今までシングルマザー。3人の子どもがいましたが、もう3人ともすでに成人していました。しかし、一緒に暮らしていたので子どもとの生活のためにも知人は毎日バリバリ働いていました。

そんなある日、長く続いたり経血が大量だったりと不安定だった生理がついに止まり、1年後に閉経したのです。閉経したばかりのころは、「毎月の痛みから解放されてよかった~!」と思っていたそう。しかし、閉経した女性の体はそんなにラクなことばかりではなかったようで、閉経した後は更年期障害が待ち構えていたのです。今までそんなに気にならなかった子どもたちの「はいは~い」という生返事に対してカチンときたり、仕事でうまくいかなくてひとりモヤモヤしたり……。

初めは気持ちの変化だけで済んでいたのですが、ついに体にも異常が現れるようになってきたのです。ある日、家で椅子に座っている状態から立ち上がろうとしたとき、「クラッ」とする感覚に襲われたそう。そのときは幸い倒れるほどのめまいの症状ではなかったのですが、その日から日を追うごとに頻度も増えていったそう。

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貧血を疑い、婦人科を受診



めまいが毎日起きているわけでもないし、他に変わったところもなく普通に生活もできているし「今のところは様子を見ておこう」と知人はそのまま放置して1カ月ほど生活していました。

しかし、ある日仕事中に、突然強いめまいや立ちくらみの症状が現れたのです。しばらく座り込んだまま動けなくなってしまっている知人の姿を見た同僚から「そんなにひどいなら病院に行ったほうがいいんじゃない?」と心配されてしまいました。

本人もさすがに「この症状は一体何なんだ!?」と思ってスマホで調べてみたようです。知人が独自で調べた結果、閉経前に大量の経血の出る生理や長期間生理が続いていた場合は、鉄欠乏症貧血になってしまう方も少なくないということがわかったそう。そこで、思い返してみると「私もたしかにそうだった!」と知人も納得。それならやはり病院に行ってきちんと診てもらおうと決断し、その日の仕事終わりに婦人科を受診することにしました。