医師の診断は貧血ではなく…



病院へ行くと、初めに血圧測定などの内診がおこなわれたそうです。その後少し待ってから医師からの説明を聞くために診察室へ入ると、医師の第一声は「よくこんな状態でどうもなかったよね!」と驚きながら告げられました。

知人は「そんなに貧血ひどかったのか……」と思っていたとき、医師が再び口を開きました。「あなた、貧血じゃなくてかなりの高血圧症だよ。これで今まで倒れなかったのが不思議なくらい」病院で測ったとき、知人の血圧は上が200近くまであり医師が驚くのも納得の数値でした。

たしかに自分の親も血圧が高いと言われていたしリスクはあると思っていたけれど、まだ大丈夫だろうと考えていたそうです。そして、医師からは「命の危険もあるし紹介状を書くから大きい病院でしっかり診てもらってくるように」と言われたそう。

知人は医師の診断を聞いてから貧血だとばかり思いこんでいたら真逆の診断をされ、頭が真っ白状態。言われるがまま、その日のうちに大きな総合病院へ向かいました。総合病院に着くと知人は詳しく診てもらうため採血検査と再度血圧測定をしたそうです。その日には結果はわからないので、結果がわかるまでの期間は血圧を下げる薬が処方されました。

そして、1週間後。検査結果が出たので、知人は再び総合病院を訪れ医師の説明を聞くことになりました。医師は、「たしかにこの血圧は高いね。頭痛とかあったんじゃない?」と言われ、友人は「たしかに!」と検査結果に納得。そのときから約10年間、定期的に通院することと血圧を下げる薬を処方してもらうことが当たり前の生活になっているそうです。毎月の診察代や薬代は痛手ですが、健康でいるためには仕方ないと思い続けていると語っていました。

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まとめ

今回知人に聞いた話で、貧血のときだけではなく、高血圧のときにもめまいや立ちくらみの症状が現れることを私は初めて知りました。当時の知人は、閉経して間もない自分の体に戸惑っていたし、自分の体に起きている症状と一般的な見解から貧血と思い込んでいたのです。ただ、貧血と思いながらも、知人は病院を受診する選択をしたことはいい決断だったと思います。

結果的に知人は血圧を下げる薬を手放せなくなってしまいましたが、現在も元気に仕事をしています。体のどこかがおかしいな?と思ったときは、やはり素人が症状で自己判断せず、医師の診断をしっかり受けることが大切だと思わされた知人の体験談でした。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。

著者/satomi
二人姉妹を育てるシンママライターです。肌悩みが多く、よくSNSでおすすめのスキンケア情報などを収集して試して、日々美肌研究中です。