40代の貯蓄額はどのくらい?老後に備えた貯蓄を始めよう

働き盛りの40代、二人以上世帯の平均貯蓄額は942万円です。今は不自由のない生活でも、老後の生活に備えるとなると、少しでも早く貯蓄を行っておくことが重要です。そこでこの記事では、家庭状況別に詳しい貯蓄額をご紹介したのち、老後に必要な貯蓄額の目安や貯蓄のためにやるべきことなどを解説いたします。

老後まで約20年‐40代からすべきこと

先の項目では単身世帯・二人以上世帯に関わらず、老後には貯蓄が必要なことを解説しました。では、どのようにして貯蓄を増やせばよいのでしょうか? ここでは、今からすべき貯蓄を増やす方法をご紹介します。

生活費の見直し

貯蓄を増やす第一歩は、生活費の見直しです。簡単なことでいえば、家計簿をつける、外食を控える、固定費を削減するなどが挙げられます。ここで浮いたお金を貯蓄に回していきましょう。毎月1万円の貯金でも、40歳から60歳の20年間で、1万円×12ヶ月×20年=240万円の貯金になります。

NISAを活用した資産運用

さらに大きく貯蓄を増やしたいなら、投資信託や株式投資などの資産運用を始めてみましょう。投資初心者の方は、少額から分散投資ができるNISA(少額投資非課税制度)がおすすめです。口座を開設して、金融商品を選び、月々の掛金を設定します。通常の投資方法では、運用益に税金がかかりますが、NISAで得た利益には税金がかからないメリットがあります。

NISAで毎月3万円ずつ8年間積み立て、年利3%で運用できた場合、およそ325万円の貯蓄になります。
NISAは、2024年から新NISAとして制度の内容が大きく変わります。制度の恒久化、非課税保有期間の無期限化、年間投資枠・非課税保有限度額の拡大など、より資産形成に活用しやすくなります。

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iDeCoを活用した老後資金の蓄え

公的年金だけでは将来受け取る年金額が不安な方は、iDeCo(個人型確定拠出年金)のような私的年金と組み合わせて利用し、目的に応じた資産運用を行うことをおすすめします。
iDeCoは掛金の全額が所得控除の対象となり、所得税や住民税の負担が少なくなります。60歳まで引き出すことができないため、必然的に保有期間が長くなり、コツコツと積立投資を行うことができます。

資産運用にはリスクがつきものですが、生活費を見直して浮いたお金で行えば、生活水準を大きく下げることなく資産運用を行うことも可能です。

【参考】金融庁「資産運用シミュレーション」 詳しくはこちら
注)本記事記載の各金額の数値は、端数を全て四捨五入したものを記載しています。

【あわせて読みたい】iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)とは?メリットと注意点を解説

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まとめ

当記事では、40代の平均貯蓄額や老後資金のために必要といわれる貯蓄額をご紹介してきました。貯蓄が足りないと思う方は、今からでも遅くはないので、保有資産を増やすために動きましょう。資産運用を行う場合は、FP(ファイナンシャル・プランナー)や信託銀行に相談するなど、専門家の手を借りるのもおすすめです。

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矢野翔一

有限会社アローフィールド 代表取締役社長 関西学院大学法学部法律学科卒。
宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)等、数々の保有資格を活かしながら、学習塾、不動産業務を手掛ける。
また、暮らしやお金のアドバイザーとして、引越しや住宅ローンといった暮らしやお金の悩みに対してアドバイスを行っている。