花を長くもたせる植え方のコツ

きれいな寄せ植えにするには、単にきれいな花を組み合わせただけでは成功しません。鉢という限られた空間で、複数の花を育てるには、コツが必要なのです。そのコツこそが良質な園芸資材。次にご紹介する3つの資材は使い方が簡単で、初心者でも植物を枯らす心配がなく、安心して使うことができます。

トリプル使いで完璧! バイオマイスター×メネデール×活力液肥

① 植物は根から栄養を吸収して生育するため、まずは良好な土壌環境を用意しましょう。土の活力素「バイオマイスター」は、根の生育に必要な主要要素(N-P-K-Ca-Mg-S)と鉄、マンガン、ホウ素などの必須微量要素がバランスよく配合され、さらに有害菌から植物の根を守るための有効微生物類も含まれています。用土に混ぜることで植物の根が生育しやすいよう土壌環境を整えます。

【花の種類別配合例】

●ペチュニアの場合/赤玉土50%+鹿沼土か砂20%+バイオマイスター30%+苦土石灰2g/L
●ゼラニウムの場合/赤玉土55%+園芸用パーライト25%+バイオマイスター20%+苦土石灰5g/L
*その他の元肥は不要です。
*古土に30%混ぜて再生させたり、マルチング資材として使用することも可能です。

② 植物をポットから取り出し、根がグルグル回っている場合は一度ほぐしてから植え付けます。その際、多少根が切れたりもしますが、切れてもいいのでほぐしましょう。そのまま植え付けても生育が鈍いです。そうした植栽時のストレスダメージから、いかに早く植物を復活させるかが、その後の生育や花数に大きく影響します。


苗をポットから取り出し根をほぐします。からまっている場合は切っても大丈夫です。

そこで活躍するのが植物活力素「メネデール」。植物の成長に欠かせない鉄を、根から吸収されやすいイオンの形で含みます。根の傷んだ部分を保護するとともに、新しい根の発生を促し、元気な株に育てます。「肥料」は弱った植物に使うと枯らしてしまうリスクがありますが、「メネデール」は肥料分を含まない活力剤。植え付け時や植物が弱った時のお助けアイテムとしても活躍するので、1本持っておくと安心です。

【使い方】

使い方はとても簡単。水を張ったバケツに「メネデール」を混ぜます。1Lに対しキャップ1杯が規定量なので、計量も簡単です。苗をそのバケツに入れ、30分程度浸してから植え付けます。植え付け直後もメネデール100倍液で水やりし、その後も週に1度を目安に3~4回メネデールを与えるとさらに効果的。春以降はどんどん気温が高くなり、植物も生育旺盛になる季節なので、この時期のスタートダッシュを成功させることがとても大事です。


植え付け完了。多年草のオダマキやティアレア‘スプリングシンフォニー’、シレネユニフローラ‘ジュエル’、ベロニカ‘オックスフォードブルー’、スカビオサ‘ブルーバルーン’などを組み合わせました。

③ 植え付けてから2週間経過すると、ある程度根が張ってきます。ここで大事なのが液肥を使うこと。植物にとって花を咲かせるのは、とても体力を消費する活動です。特に次々に花を咲かせる多花性の植物は、いわばずっとフルマラソン状態で生育しています。水やりの度に肥料分も流失しやすい鉢植えでは、植え付け時の肥料分と水だけではスタミナ切れになってしまい、花数が少なくなったり、開花期間が本来より短くなってしまうことがあります。液体肥料の「活力液肥」は速効性があり、あらゆる植物に合うバランスのよい配合のため、さまざまな植物を使う寄せ植えに最適。そのバランスのよさに加え、微量要素の一つで植物の成長に不可欠な「鉄」が添加されていることが特徴のアイテムです。

【使い方】

「活力液肥」は原液なので、薄めて使います。使い方は水10Lに対しキャップ1杯で、1,000倍に薄めて使うのがおすすめ。活力液肥は「メネデール」と異なり、肥料です。液肥は規定倍率より高濃度で与えると肥料焼けという状態を起こし、植物を弱らせる可能性があります。薄めの液肥を回数多く与えるほうが効果的で失敗も少なくなります。生育期間中は1週間に1回程度、鉢全体に染み渡るように液肥入りの水を与えましょう。「メネデール」との混用で、さらに肥料効果が高まります。

液肥を使うと花が次々に咲いて寄せ植えがふわふわに!

スイートアリッサムやレウィシア、ブラキカム‘フレスコキャンディ’を寄せ植えしました。植えた直後は植物がまだ頼りない感じですが、上記の資材セット植え込むことですぐに元気になってきます。

水やりの際、1週間に1回程度、鉢全体に染み渡るように液肥入りの水を与えて育てます。「メネデール」との混用で、さらに肥料効果が高まります。特に春は突風によって植えた直後の草花は、強風であおられて倒れたり、水分が失われやすいので根をしっかり育てるためにも「活力液肥」と「メネデール」との併用がおすすめです。

約1ヶ月後、どの植物もよく育ち、鉢をおおうように花がいっぱい! ふわふわピンクのグラデーションがかわいい寄せ植えです。

5月に作成したペチュニア とクフェア・ピンクシマー、アイビーの寄せ植え。「活力液肥」を与えて育てることで下の写真のように、さらに花のボリュームが増し美しく。

花があふれんばかりに咲いています。ペチュニアは次第に枝垂れるようになってくるので、この後、さらに長くきれいに保つためのお手入れ方法をご紹介します。

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切り戻しと液肥は必ずセットで!

上の写真は、夏の暑さに強いペチュニアの改良品種スーパーチュニアとイソトマを組み合わせた大鉢の寄せ植えです。左は植え付け直後、右は9月の様子です。鉢を半分隠すほどにスーパーチュニアが咲き誇り、イソトマもふわふわ咲き上がって見事なボリュームです。ペチュニア類は生育するにつれ枝垂れて、株の中心が寂しくなってくるため、梅雨頃に一度、株元約15cmを残し、芽の上で剪定する「切り戻し」という作業を行います。切り戻すことで株がリセットされ、再びきれいな花姿で咲くようになりますが、ここで大事なのが、切り戻し後も必ず「活力液肥」を与えること。こんもりきれいに咲かせるには分枝させなければなりません。「活力液肥」を与えることで分枝が促され、写真のように再びふんわり咲いてくれます。