水道代を抑えるためのポイント


水道代
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理由を考えると、水道料金が値上げされるのは仕方のないことかもしれません。そうであるなら、私たち生活者が考えるべきことは、どれだけ節水できるかではないでしょうか。実は、ちょっとしたこころがけで、水道料金は抑えられます。

東京都水道局の調べでは、歯を磨くときに水を30秒間出しっぱなしにすると、約6リットルの水を使います。これをコップにくんで磨くと、0.6リットルほどの水で済み、朝と晩に歯を磨くとすると、月に約220円の水道代が節約できる計算です。

風呂の残り湯を活用する方法も有効です。残り湯は、一般家庭では約180リットルあります。この半量を洗濯や掃除、花の水やりなどに使うと、約90リットル節水でき、毎日残り湯を活用すると月に約650円節約できます。

また、節水コマもおすすめです。節水コマとは、水の流出水量を調節することにより節水ができるコマで、水道の蛇口内部に取り付けることで最大50%の節水効果があると言われています。東京都水道局の各営業所で無料配布しているほか、ホームセンターなどで100~200円で入手可能です。

大きな節水効果が期待されるとして最近人気なのが、節水シャワーヘッドです。シャワーヘッドの穴を少なく、小さくすることで水圧を高め、水の使用量を抑える仕組みです。節水シャワーヘッドの節水効果は、種類や利用条件によって異なりますが、一般的には30~60%と言われています。たとえば、シャワーの水道料金が1ヵ月2000円であるなら、600円から1200円節約できます。節水シャワーヘッドの価格相場は、3000~8000円。1ヵ月のシャワー代が2000円の家庭であれば、数ヵ月から1年ほどで元を取れる計算になります。

水道料金の値上がりの理由は、端的に言えば、少子高齢化による人口減少です。今後も人口減少は進んでいくと考えられているため、水道料金は基本的に上がり続けていくと予測されています。そうした中、私たちにできることと言えば、節水の習慣を身につけて水道料金の値上がりに備えることぐらいなのかもしれません。