その日の夕方…

その日の夕方。ひとまず喫茶店で時間を過ごしていた私に、嫁から着信がありました。「どういうことですか? 家に入れないんですけど! お義母さん、夫に何か言いました?」と泣き声です。

「あなたからひどい言葉で追い出されたこと、もちろん息子には話しましたよ。母子ですもの。ついでに、あなたの浪費癖についても、よーく伝えておいたわ」

そう、嫁は、外で働いているといっても短時間のパート勤務。その収入をはるかに上回る金額を毎月散財し、家事を私に任せて遊び回っているのを私はしっかり観察していたのです。

「働いたこともない年金暮らしの老婆のくせに!」と逆ギレした嫁に、私は静かに言いました。

「私は、昔相続した遺産を運用して、かなりの定収入がある。あなたには伝えていなかったけれど、同居するための家の頭金も私が出しました。息子はあなたに失望し、離婚を希望しています」

その後、息子夫婦は別居状態を経て、1年ほどで離婚。謝罪も改心もしない彼女には、ほとほと愛想を尽かしたようです。

一方私は、あの家で息子と暮らしています。親子ではありますが、お互いの感謝の念を忘れないようにしようと心がけ、仲良く生活しています。

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嫁姑問題や介護問題は、どこの家庭にもついて回るもの……。それにしても、感謝の気持ちや話し合いなどもせず、日常的に暴言を吐いた挙句、一方的に義母を追い出すなんてひどいですね。 これに懲りず、息子さんと助け合っていってほしいです。

著者/ウーマンカレンダー編集室/トーク系
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