入院中に言いふらされたウワサ

おせっかいを通り越し、過干渉なおばあさんの問題行動は、この後もたびたびありました。

例えば、私が1カ月入院していたときには、代わりにゴミ出しをする夫に「最近奥さん見かけないけど」と、会うたびに聞いてきたそうです。退院後、道で会った近所のママ友に「ああ、いてよかった。最近姿が見えないから何かあったんじゃないかとおばあさんが言いふらしていたよ」と言うのです。「何かって何?」と眉をひそめると、「家を出て行ったとか、思ったのかな……」とママ友も苦笑。

そういえば以前、夫が単身赴任中に「旦那さん、最近見ないね」と聞かれたこともあります。このときは、単身赴任の話をして誤解を招くことはなかったのですが、娘が学校を休みがちのときには「最近、娘さん見かけないけど、家にいるの?」としつこく聞かれて困りました。どうもその時期、干している洗濯物に娘の制服がなかったことで、想像を膨らませたようです。ナイーブな問題ですし、相手が変なウワサを立てることを知っているだけに、正直に話す気にはなれませんでした。洗濯物を観察されているのも不愉快でした。

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まとめ

近所の人たちの話では、興味本位に他人の家のことに頭を突っ込み、勝手な想像を交えて近所に悪く言いふらすおばあさんの問題行動は、うちだけではないようです。おそらく、おばあさんは昔ながらの距離感で近所付き合いをしているのかもしれませんが、相互理解が必要な隣人とはいえ、現代はプライバシーが守られる時代。近所付き合いにもマナーが必要だと考えます。

マンガ/☆まりかな☆

著者/あらた 繭子(55歳)
大学生と高校生の子をもつアラフィフのフリーライター。長年の無茶な仕事がたたり、満身創痍の身体にムチを打つ毎日。休日のガーデニングと深夜のK-POP動画視聴が趣味。