ふだんの料理に調理家電を取り入れて、手軽に、効率よく、おいしくできたら、料理はもっと楽しい時間になるはず。シェフや料理人、料理のプロから調理家電を使った簡単レシピを教えてもらいました。
ボリュームのある具材も一気にサンドできる。「両面同じ焼き色になるよう途中で裏返すこと」
料理人の竹花いち子さんが教えてくれたのは、ホットサンドメーカーを使った「焼きそばサンド」。バンズの代わりに麺を使って具材をサンド。調理家電を駆使すれば、新しいメニューにも挑戦できる。
ITEM : 〈ブルーノ〉グリルサンドメーカーダブル
ボリュームのあるホットサンドから本格料理まで簡単に作ることができるグリルサンドメーカー。ダブルサイズは温度調整ダイヤルとタイマー付きで、好みの焼き加減が可能。¥13,200(BRUNO 03‒5446‒9511)
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自由なアレンジで作れる、麺のホットサンド。
「焼きそばサンドは、パンではなく焼きそば麺で具材をはさんだホットサンド。ホットサンドメーカーだからこそできるアイデアです」とユニークなレシピを提案してくれた料理人の竹花いち子さん。中身は、エビやアボカド、とろけるチーズなど、具だくさんではさむのがおいしいという。
「大事なのは、焼く前の麺のほぐし。固まったまま使わないよう、電子レンジでなくても袋ごとお湯に通すなどして温める。ほぐしながら少量の酒をふりかけ、あれば粉チーズを混ぜると深みが増して、よりカリッとなります。両面が焼けたら、4 等分にして食べやすいサイズにカット。グリーンレタスやフリルレタスに巻いて、パクチーやミント、大葉をはさんで、コチュジャンたれにつけていただきます」
他にもスイートチリソース、醤油、ナンプラー、カレーのスパイスなど、どんな国の調味料とも合う。
「ホットサンドメーカーは、温度も安定しているのでプロの技が必要ないのが魅力。アレンジ自由なので、あとは何をはさむか、おいしくできるかはアイデア次第ですね」
カリカリとした食感とエビとアボカドとチーズが相性抜群。「包む葉物はなんでもOKです」
焼きそばサンド
〈材料〉2人分
焼きそば麺…1玉
エビ…中6本
万能ねぎ…1本
にんにく…小1かけ
アボカド…小1個
チーズ…(種類と量は好みで)適量
卵… 1個
グリーンレタスまたはフリルレタス、レモン…各適量
塩…小さじ1/3
胡椒…少々
片栗粉…小さじ1
酒…少々
油…少々
ごま油…適宜
1.麺は電子レンジ(600W40秒)で温め、ほぐしておく。
2.エビは背わたを取り、包丁でたたいて粗くする。ボウルにエビと小口切りにした万能ねぎ、にんにく、塩、胡椒、酒、つなぎの片栗粉を入れ、一度混ぜ合わせた後、卵を入れ、再び混ぜ合わせる。
3.予熱したホットサンドメーカーに、油をひき、ダブルで焼く場合は麺を1/4ずつ敷き、その上に2 を入れ、スライスしたアボカド、チーズを置き、さらに麺を1/4ずつのせる。好みでごま油を垂らす。
4.高温でカリカリになるまで両面を焼く(ホットサンドメーカーによって、温度、時間は調整)。カットして、レタスなどに包み、レモンを
5.搾ってコチュジャンたれにつけていただく。
*コチュジャンたれの作り方/コチュジャン小さじ1 、黒酢かバルサミコ酢大さじ1 、水小さじ1 を混ぜ合わせる。
竹花いち子 Ichiko Takehana料理人
料理教室「キッチンボルベール」主宰。1993年、東京・世田谷にレストラン『タケハーナ』をオープン。2011年に惜しまれながら閉店。現在は自宅で料理教室を開催する他、ケータリングや食事会で料理を作る。
photo : Akiko Baba edit & text : Chizuru Atsuta
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