ホルモンバランスの乱れから来る更年期太り



更年期を迎えると、なぜ太りやすくなるのでしょう。その考えられる主な理由は以下の3つがあります。
【1】エストロゲンの分泌の低下により自律神経が乱れ、イライラしてついつい食べてしまう
【2】エストロゲンの分泌が低下してくると基礎代謝も低下し、体に脂肪をため込みやすくなる
【3】加齢によって筋肉が衰え、筋肉量が減少。ホルモン補充療法(HRT)が筋肉の衰弱を押さえるという報告があり、エストロゲンの分泌の低下で、筋肉量が低下すると考えられる

カロリー消費を上回って食べれば太るのは当然ですが、詰まるところホルモンバランスの乱れが太りやすい体を作ってしまうのです。美ボディをキープ&目指すには運動と健康的なダイエットが大切ですが、ホルモンのケアも大きな鍵と言えるのです。

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まとめ

ホルモンバランスの乱れが落ち着けば更年期太りも解消されそうですが、更年期太りが終わったからといって、太り続けた体形を元に戻すのはこれまた大変! 更年期だからと諦めないで、食べすぎには注意して運動習慣をつけるなど、更年期に適したダイエット方法で体重増をストップしておく必要がありそうです。

取材・文/井上裕紀子
読モを経て、ファッション誌、情報誌などのフリーライターへ。シワ、肝斑、たるみ、更年期太りと苦しい戦いを続けつつも、その先にいったい何があるのか見えない迷える五十路女子。

著者/監修/善方 裕美 先生
よしかた産婦人科院長。横浜市立大学産婦人科 客員准教授。日本産婦人科学会専門医。女性ヘルスケア専門医。日本骨粗しょう症学会認定医・評議員。約30年にわたって多くの悩める更年期女性と向き合い、更年期障害についてカウンセリング、HRT(ホルモン補充療法)、漢方薬、食事、運動、代替医療など多方面のアプローチで治療をおこなう。著書『最新版 だって更年期なんだもーん 治療編』(主婦の友社)。