5.お風呂の追い焚きリフォームに関する注意点
お風呂の追い焚きリフォームをする場合、いくつか注意点があります。知っておくことで「こんなはずじゃなかった」を防げますので、ぜひ参考にしてください。
マンションや賃貸物件は追い焚きのリフォームが不可の場合も
マンション等の集合住宅は追い焚きリフォームができないこともあります。
例えば給湯器の周囲がコンクリート造りで、マンションの管理規約によりコンクリートに穴を開けられない場合は施工が不可能です。また屋内に給湯器が設置されているタイプは排気が特殊なケースがあり、追い焚き機能付きの給湯器に変更できない可能性があります。
こちらは賃貸に多いのですが、浴槽と床が一体化しておりエプロンがない場合も配管工事が難しく、設置不可と判断されることも。壁を壊せば設置できるケースもあるのですが、大家さんによって設置の可否が分かれるでしょう。
まずはマンションの管理規約や、大家さんにお風呂の追い焚きリフォームが可能かどうか確認することをおすすめします。
リフォーム不可の場合は、追い焚きができるグッズを使用する手段もあります。ホームセンターやインターネット通販で気軽に購入できるため、リフォーム不可の場合は検討してみましょう。
浴槽によっては丸ごと交換になる
浴槽の状態や種類によっては、穴開けができず浴槽ごと交換になることもあります。
通常FRP製の浴槽は穴を開けやすいのですが、経年劣化により穴開け工事の際に破損することも。ほかにも在来工法で用いられるホーロー、石、木など特殊な素材の浴槽も、対応不可と判断されることもあるようです。
現地調査をしてみないと穴を開けられるかどうか判断できないため、まずは見積もりと同時に現地調査を依頼することをおすすめします。
工事期間中のお風呂を確保する必要がある
工事期間中はお風呂の使用ができないため、別の入浴手段を考えておきましょう。
近隣の銭湯を利用、あるいは親戚・友人宅のお風呂を貸してもらうなど、前もって代替案を考えておくことで、工事中の困りごとが減らせるでしょう。
配管のメンテナンスが必要
追い焚きの配管には使用済みのお湯が行き来するため、繰り返し使用することで水垢や皮脂などの汚れが溜まりやすくなります。
雑菌が繁殖する原因にもなるため、定期的に専用の洗剤を使用し、配管内の清潔を保ちましょう。
入浴剤は使用不可の場合も
入浴剤によっては配管を傷める成分が含まれているため、使用できないケースもあります。
また給湯器の種類によっても入浴剤の使用の可否が分かれるため、導入する給湯器がどちらのタイプか、取扱説明書をよく確認しておきましょう。
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6.まとめ
お風呂に追い焚き機能を後付けするには「給湯器の交換+配管工事」は必須です。
およその費用と工期を提示しましたが、建物の構造や管理規約などの条件によっては、さらに上乗せでかかる可能性があります。「実際にどれくらいの費用や工期になるのか詳しく知りたい」と思う方は、リフォーム会社に相談してみましょう。
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