団地のお風呂は規約があったり、浴室スペースがユニットバスの規格に合わないことがあったりするため、リフォームが難しいと言われています。とはいえ、古い団地では旧仕様で狭く寒い浴室の場合が多く、お風呂はリフォームしておきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

団地のお風呂はいくつかの制約があるものの、きちんと段階を踏めばリフォームが可能です。

今回は団地のお風呂のリフォームに関して、注意点やリフォーム内容、費用相場を解説します。リフォームに使える補助金制度や実際のリフォーム事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1.団地のお風呂をリフォームする際の注意点

団地のお風呂をリフォームする際は、以下の3つの点に注意が必要です。

自治体・管理会社への連絡が必要

壁の撤去ができず、浴室の広さは変更不可

退去時に撤去が必要になる場合も

1-1.自治体・管理会社への連絡が必要

公営住宅や県営住宅といった団地の場合、リフォームする際は自治体や管理会社への連絡が必要です。団地の利用規約にリフォームに関する記載があるケースも少なくありません。自治体・管理会社への連絡をせずにお風呂のリフォームをすると、規約違反になる場合もあります。

団地のお風呂をリフォームする際は、まず規約の確認や自治体・管理会社からの許可取りを行いましょう。

1-2.壁の撤去ができず、浴室の広さは変更不可

多くの団地では建物強度や構造上の理由から、壁の撤去や間取りの変更はできません。そのため、リフォーム内容は浴槽の交換や壁の塗装など、浴室内でできることに限られます。

団地によって利用規約が異なるので、どの範囲までリフォームできるか事前に確認しておきましょう。

1-3.退去時に撤去が必要になる場合も

団地のお風呂は浴槽や給湯器が設置されておらず、入居時に自分で選んだメーカーの浴槽・給湯器を設置するケースもあります。

その場合、退去時には設置した浴槽や給湯器を撤去しなければならず、撤去費用もかかってしまいます。

こちらも、規約を確認したり自治体・管理会社に問い合わせたりして確認しておきましょう。

その他の団地を購入してリフォームする場合等も含めた、団地リフォームならではの注意点はこちらの記事も参考にしてください。

成功事例付き!団地リフォームを完全解説!費用相場や注意点など

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2.団地のお風呂をユニットバスへ変更することは可能?

団地のお風呂をユニットバスへ変更することは絶対不可能ではありませんが、マンションや戸建てのお風呂リフォームより難易度が高いといわれています。なぜなら、団地のお風呂は一般的なユニットバスの規格と合わないことが多いためです。バランス釜が浴槽の横に設置されているなど、構造や仕様が特殊なケースもあります。

また、団地のお風呂の排水はコンクリートで埋まっていることがほとんどで、ユニットバスに交換する場合はその排水を一度壊さなければいけません。浴室の窓に関しても、団地のお風呂には手前に倒す仕様の窓が設置されていることが多く、その場合ユニットバスが窓よりも内側に来てしまい、窓が使えなくなる可能性もあります。

ユニットバスのオーダーメイドが必要だったり、工事が大規模になったりするため、団地のお風呂をユニットバスに入れ替えるリフォームは、可能であったとしても高額になる傾向にあります。