3.シャワールームの種類によって工期・費用が異なる
シャワールームは「ユニット工法」と「在来工法」の2種類があります。どちらを選択するかで工期や費用が変わるため、違いを確認しておきましょう。
3-1.工場で生産されたパーツを組み立てる「ユニット工法」
ユニット工法とは、工場で生産されたパーツを組み立てる方法です。多くの商品が狭い場所でも設置できます。
比較的漏水しにくいタイプであるため、漏水が心配な2階以上に設置する場合は、ユニット工法を勧められることが多いです。
工期:3日~1週間
ユニット工法の場合、工期は3日から1週間程度です。工場で生産されたパーツを説明書通りに組み立てるので、設置がスムーズなのが工期が短い理由です。既存の床の上にシャワーユニットを設置するため、内装工事も必要ありません。
ただし近くに給排水管がない場合、追加で配管工事が必要となるため、工期が延びることもあります。
費用相場:20~80万円
シャワーだけのシンプルなタイプなら20万円程度、洗面台やトイレなどがついている場合は80万円程度と、機能により価格が異なります。
さらに高機能のシャワーヘッドやサウナ付きなど、機能が充実しているタイプは相場よりも高額になることも。自分のライフスタイルや設置場所により、どの程度の機能が必要なのか考えてみましょう。
3-2.オーダーメイドで作る「在来工法」
在来工法とは、土台や柱、梁などを一から作り、防水加工を施した下地にタイルを貼っていく方法です。
大きさやデザインなどオーダーメイドで作り上げるため、シャワールームの広さや形状にこだわりたいのであれば在来工法が適しています。
工期:1週間~1ヶ月
在来工法は部屋の一角に、一からシャワールームを作り上げるため、工期も1週間から1ヶ月程度と長くなります。部屋の床や壁紙を剥がしてから木工事に取り掛かるため、設置するだけのユニット工法より工期が長くなるのです。
土台の腐食などで補修が必要な場合は、さらに工期が延びます。
費用相場:50~250万円
在来工法は一から作り上げるため、比較的大がかりな工事になります。そのため費用も50~250万円と、ユニット工法よりも高くなりやすいのです。
費用に大きな開きがあるのは、シャワールームの広さ、使用する部材の種類、追加工事の有無などが関係します。また防水工事など手間がかかるのも費用増加の一因です。
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4.シャワールームを設置する際の注意点
シャワールームを設置する際は、いくつか注意点があります。後悔をなくすためにも、ぜひ知っておきましょう。
4-1.防水・漏水対策を万全にしてもらう
施工会社に依頼する際、シャワールームの防水・漏水対策を万全にしてもらいましょう。防水加工が甘いと床から水漏れが起こり、階下にまで漏水したり、土台を腐食させたりする原因になります。
特に2階以上に設置する場合は、漏水した場合の被害が大きくなります。万一漏水した場合に備えて、保証期間や内容がどうなるのかチェックしておきましょう。
4-2.音対策のために配置を考える
シャワールームの設置場所によっては、階下に音が響いて生活に支障がでるケースがあるため、配置をよく考えましょう。寝室など静かに過ごしたい部屋の上に設置すると、シャワー音が気になって眠れないこともあります。
自分ではどの場所に設置するのが適切か判断しづらいため、経験豊富な業者に相談することをおすすめします。
4-3.マンションの場合管理規約を確認する
マンションの場合、上記で説明した漏水や音の関係だけでなく、配管や構造上の問題、電気容量などの問題もあるため、水回りの移設や新設が不可能な場合もあります。
確認しないまま施工すると工事中止や原状回復工事が必要になることもあるため、必ず管理規約を確認してください。
マンションリフォームの知っておくべき9つの注意点【会社選びが成功のカギ】
4-4.自分で設置はできない
WEB記事や動画サイトでは、シャワールーム設置をDIYしているケースもありますが、有資格者でないとできない作業があるため、自力での設置は難しいと考えましょう。
仮に専門知識を持たない人が施工すると、正しく組み立てられず漏水する可能性があります。配管工事も適切に行わないと水が流れない、あるいは漏れて修繕が大変になることも。電気工事も必要ですので、無資格者が行うと感電の危険も伴います。
重大事故を防ぐためにも、必ずプロに依頼しましょう。費用を抑えたい方は、次で紹介する方法を参考にしてください。