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●東京屈指の“ハンバーグ激戦地”として知られる池袋。そこでハンバーグの四天王と呼ばれる店のひとつ、『UCHOUTEN』に行ってきた。
東京・池袋といえば、多種多様な飲食店がひしめいていますが、実はハンバーグの名店が多いエリアとしてハンバーグ好きの間では有名な街でもあります。なんでも“池袋ハンバーグ四天王”という言葉もあるそうで、4つの名店が池袋に集中しており、その1つが今回紹介する『UCHOUTEN』なのです。ちなみに以前ご紹介した『キッチンOh! Way』も四天王の1つです。
池袋東口から徒歩7〜8分の静かな場所にあります
『UCHOUTEN』は2000年にオープンして以来、看板メニューの黒毛和牛を使ったハンバーグがテレビ・雑誌などのメディアで何度も取り上げられ、もはや全国にその名が知られているほど。そんな名店に、今回、初訪問してきたので、そのハンバーグの魅力をご紹介していきましょう。
肉汁がパンパン!跳ね返るようなハンバーグに悶絶
『UCHOUTEN』を訪れたのは、平日のランチどき。さすが“四天王”と呼ばれているだけあって、やっぱり行列ができていました。並んでいると、お店の方からランチのメニューを渡されました。
『UCHOUTEN』のランチメニュー
看板メニューの「黒毛和牛のハンバーグ」は、ご飯・味噌汁付きで1200円。最近、価格改定で値上げしたそうですが、都内には黒毛和牛を使ったハンバーグを2000円以上で出しているお店もたくさんあるので、これはかなり良心的な価格と言えると思います。
さて、そのハンバーグをオーダーしようと思っていたのですが、前に並んでいる常連さんたちの中には、ハンバーグに加え、メンチカツやコロッケなどの揚げ物を頼んでいる人もいます。これはきっと美味しいハズ!
そこで筆者も「黒毛和牛のハンバーグとシーフードクリームコロッケ」(1480円)というセットを注文してみることにしました。
「黒毛和牛のハンバーグとシーフードクリームコロッケ」(1480円)
カウンターに案内されて待つこと7〜8分。まずはお味噌汁と丼ぶりご飯が到着。そして湯気を上げてハンバーグ、別皿で揚げたてのシーフードクリームコロッケが提供されました。
デミグラスソースがかかったハンバーグの横には目玉焼きも付いています。そしてたっぷりの千切りキャベツとマカロニサラダも。
まず、ふっくらしたハンバーグをお箸で軽く押してみると、“タワワ〜ン、タワワ〜ン”というウォーターベッドのような感触! 肉汁が詰まりに詰まった、まさに“肉汁風船”状態です。続けて箸を真ん中に刺してみると、プシュ〜!ジュワ〜!と一気に肉汁が溢れ出てきました。
肉汁が溢れ出てきます
いったんハンバーグに穴を開けると、もうとめどもなく肉汁が流れ出てきて、デミグラスソースと混じり合う。筆者はこんな大量の肉汁が出てくるハンバーグは初めてです。
そのハンバーグを箸でカットして口に入れて噛むと柔らかく、口の中で旨味がふっくらと広がっていくよう。厨房の大鍋で肉と野菜をしっかりと煮込んで作るデミグラスソースの、得も言われぬ深い旨味を感じます。それがハンバーグから溢れ出た肉汁と合わさり、いっそう深いコクになっている感じです。もう美味しすぎて、厨房を拝みたくなるほど。
そしてこのハンバーグ、ご飯にとても合うのです。丼の白米の量はけっこう多めなのですが、ご飯が進みすぎて、もはやこれは足りないかも……と思ったくらいです。
白米に合うハンバーグ
そして別皿のシーフードクリームコロッケを忘れてはいけません。こちらは握り拳よりやや小さいくらいの大きさで、衣の剣立ちがよく、見た目からしてサックサク。
セットの「シーフードクリームコロッケ」
こちらも箸でカットしてみると、中にはホタテがゴロゴロ出てきました。磯の香りが一気に充満します。
食べてみると、衣の香ばしさ、まろやかで濃厚なクリーム、シーフードのやさしい塩味。これらが口のなかで三位一体に。もう言葉は不要。美味しすぎますね。
シーフードクリームコロッケの中にはホタテがゴロゴロ
ハンバーグもコロッケも、そしてソースや付け合せのマカロニサラダも、お皿に入っているものすべてが美味しくて、ごはんもペロリと完食。やっぱり足りなかった……。コロッケとセットにするなら、大盛りにすべきだったと反省しました。
というわけで、池袋の名店『UCHOUTEN』の黒毛和牛のハンバーグはやっぱりすごかった。そして揚げ物のクオリティも素晴らしかった。まだ食べたことがない方は、池袋に食べに行ってみてください。感激必至ですよ!
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO
店名:UCHOUTEN
住:東京都豊島区南池袋2丁目36−10−103
TEL:03-3982-0077
営:11:30〜14:00、18:00〜19:45
休:日