3.介護用お風呂・浴室リフォームに使える補助金
お風呂の介護用リフォームは、各種補助金を利用できる可能性があります。費用負担を軽くするために、あらかじめ内容を確認しておきましょう。
3-1.介護保険の補助金制度
次のいずれかが含まれるお風呂のリフォームは、介護保険の適用対象になります。
手すりの取り付け
段差の解消
床材の張り替え
引き戸などへの扉の取替え
条件は、要支援・要介護認定を受けていている方が居住していること。工事費20万円を上限に、介護保険自己負担割に応じて7~9割が支給されます。なお、介護保険の利用はケアマネージャーが窓口になります。お風呂のリフォームに介護保険を利用したい旨を、担当ケアマネージャーに相談しましょう。
介護リフォームで使える補助金は2種類!どんな工事が対象?申請方法は?
3-2.国の補助金事業
住宅改修に対する国の補助金事業には、次のようなものがあります。
いずれも住宅の省エネや性能向上を目的とした制度で、対象となる工事や基準が細かく設定されています。申請方法や期限、適用条件がそれぞれ異なるため、事前に確認しておきましょう。補助金制度の要点をまとめた以下の記事も参考にしてください。
【2024年度】お風呂リフォームで使える補助金は4種類!申請方法も解説
3-3.地方自治体の補助金
介護を目的としたリフォームについては、各自治体でも独自の補助金制度を設けています。
内容や条件は自治体ごとに異なり、要支援・要介護ではない高齢者も対象になる可能性があります。さらに国の補助金制度と併用できる可能性もあるため、まずはお住まいの地域の役所に問い合わせてみましょう。
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4.介護用お風呂・浴室リフォームの事例
ここからは、お風呂を介護用にリフォームした事例を画像で紹介します。
4-1.介護保険を利用し、バリアフリーリフォーム。浴室の段差を解消
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マンション |
28年 |
160万円(洗面所・トイレリフォームを含む) |
10日間(洗面所・トイレリフォームを含む) |
浴室入り口の段差を解消したバリアフリーリフォームです。介護用リフォームの実績豊富な施工会社を選んだことで、介護保険の補助金申請もスムーズに進みました。
出典:https://www.yutoriform.com/products/water/bathroom/case/11/
4-2.滑りやすい在来工法の浴室を段差のないバリアフリー浴室に
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戸建て |
30年 |
180万円 |
10日間 |
浴室の床には従来のタイルよりも滑りにくく、冷たさを感じにくいサーモタイルを採用しています。出入り口の段差も解消され、安心安全な浴室に生まれ変わりました。
出典:https://www.yutoriform.com/products/water/bathroom/case/05/
4-3.手すりを3箇所設置。ひとりでも入浴可能に
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マンション |
31年 |
110万円(洗面台・給湯器工事を含む) |
2日間(洗面台・給湯器工事を含む) |
主に入浴介助の負担軽減を目的としたリフォームで、浴室出入り口の段差を可能なかぎり低くし、手すりを3ヶ所に設置しています。介助なしで入浴が楽しめるようになり、家族の負担も少なくなりました。
出典:https://www.ishome.ltd/jirei/detail.php?pid=2686
4-4.車いすでも使用できるように広めの設計に
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マンション |
20年 |
471万円(LDK・洗面室・トイレ・洋室のリフォームを含む) |
1ヶ月(LDK・洗面室・トイレ・洋室のリフォームを含む) |
3LDKから2LDKへのマンションバリアフリーリフォームです。将来的に車いすでも利用できるよう浴室は広めにし、浴室の扉は内開きから引き戸に変更しています。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/403
4-5.断熱窓・浴室換気乾燥暖房機を設置。洗面室の出入り口は、車いす用に幅広の折れ戸に
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戸建て |
37年 |
1,929万円(LDK・洗面室・トイレ・和室・洋室・外装・バルコニー・外構のリフォームを含む) |
4ヶ月(LDK・洗面室・トイレ・和室・洋室・外装・バルコニー・外構のリフォームを含む) |
在来工法の浴室から1坪タイプのユニットバスに交換するとともに、ヒートショック対策として断熱窓と浴室換気乾燥暖房機を設置。洗面脱衣所の扉は幅広の折れ戸に、浴室の扉は引き戸に変更したため、車いすでもスムーズに利用できます。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/338
4-6.またぎやすい高さの浴槽へ。断熱材と浴室暖房でヒートショック対策も
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マンション |
50年 |
76.5万円 |
4日 |
またぎやすい高さの浴槽へ交換するのを機に、浴室の全面リフォームを行った事例です。浴槽の高さが10cm以上低くなったので、介助の負担が軽減されました。断熱材入りの床と浴室暖房でヒートショック対策も万全です。