「砂糖依存症」から脱するための効果的なテクニック

甘いものを食べることに罪悪感を持つ必要はないが、過剰な摂取は大問題。「甘いものがやめられない!」状態から抜け出すためにも、気付かぬうちに「砂糖依存症」にならないためにも、砂糖との上手な付き合い方を心がけたいものだ。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。

甘いものを食べることは、バランスのとれた食生活の一部としてなら問題はない。しかし、砂糖の摂取が手に負えなくなってきたら、ときに見つけにくいこともある「砂糖依存症」を断ち切るために、あるテクニックを実践してみる価値はあるかもしれない。

甘いものが大好きになると、すぐに負のスパイラルが生じる。朝食から夕食まで、間食、デザート、ソーダやフルーツジュース……要するに、甘いもの旋風が巻き起こる。

「砂糖依存症(砂糖中毒)」という言葉は、特にSNSで広く使われているが、この診断は科学界や医学界では依然として議論の的となっている。砂糖は麻薬と同じように報酬回路を活性化させるが、カナダの科学通信社『Agence Science-Presse』は、「中毒」ではなく「習慣」と呼んでいる。

依存症の専門医で栄養士のJuliette Hazart(ジュリエット・アザール)氏によれば、『中毒』の度合いを知るには、甘いものが好きなのか、コントロールが利かないのか、区別することから始める必要があるという。 「脳のレベルでは、たとえ誘惑に負けてはいけないと自覚していても、なお衝動を感じ、ほとんど抑えられない欲求や押しつけがましい考えとなって表れるのです」と彼女は中毒性の衝動を説明する。

“中毒”の分析内容と強度によって、砂糖の消費を調整するために用いる方法は異なる場合がある。重度の場合は、医療専門家の介入がのぞましい。彼らはこの現象を抑えるために、血液検査や適切な食事療法を指導してくれるだろう。

それ以外の人は、甘いもの好きでも「砂糖依存症」でも、砂糖の摂取量をコントロールするのに役立つ簡単なテクニックがいくつもある。

砂糖はどこにでもある:見分け方を学ぼう


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砂糖中毒と規制について語るとき、私たちは一般的に、食事の時間以外にお菓子を1パック食べたり、アイスティーを飲んだりする「つまみ食い」を思い浮かべる。しかし、このような衝動は、すでに砂糖の摂取量が多いという結果の一部でもある。なぜなら「砂糖は砂糖を生む」からだ。

このように糖分を無性に欲する気持ちを上手にコントロールするには、ラベルを読み解いて隠された糖分を見つけることを学ぶ必要がある。「砂糖はどこにでもあるということを認識しなければなりません。グルコース(ブドウ糖)、スクロースなど“ose”で終わる名前を覚えれば、スーパーマーケットでラベルを読めるようになります」とアザール医師は言う。そして彼女は、砂糖が原材料リストの最初の3つに入っていれば、その商品には砂糖がたくさん含まれていることになると付け加えた。

専門家は、メーカーが砂糖をアスパルテーム(低カロリーの人工甘味料)などの甘味料に置き換えていることがある『低脂肪』製品も、必ずしも推奨されるものではないと指摘する。しかし、甘味料は大きな議論を呼んでいる。健康への影響も十分には知られていない一方で、甘味を永続させることには貢献している。

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おやつも手作りする


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糖分の追跡を続けるために、おやつ、デザートまたはスナック菓子を手作りするのは名案だ。これは、自分がどれだけ糖分を摂取しているのかを自覚するのにも役立つ。

かなり自然な方法で、自分のおやつを作れば、「加工された糖分の多い食品を、徐々に自然な甘さの食品に置き換えることができる」。たとえば新鮮なフルーツやドライフルーツだ。

「また、シナモン、バニラエッセンス、アーモンドパウダーなどを加えることで、デザートに違った風味を加えることもできます」と栄養士は言う。ケーキ作りをするとき、砂糖を使っていないコンポートやバナナを加えて白砂糖の代わりにするなど、いろいろなテクニックがあることは言うまでもない。