「砂糖依存症」から脱するための効果的なテクニック

甘いものを食べることに罪悪感を持つ必要はないが、過剰な摂取は大問題。「甘いものがやめられない!」状態から抜け出すためにも、気付かぬうちに「砂糖依存症」にならないためにも、砂糖との上手な付き合い方を心がけたいものだ。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。

マイクロバイオータ(微生物叢)と食べる喜びを大切にしよう

しかし、砂糖を悪者扱いすることではないということに留意すべきである。喜びは健康的な食生活に不可欠な要素だ。バランスの取れた食事と美味しい甘いデザートを一緒に食べることは完全に可能である。

「甘いものを食べる権利があると自分に言い聞かせれば、甘いものを食べすぎることはなくなります」と、「直感的食事法」(ダイエットの考え方を否定し、空腹感と満足感に対する体の反応にフォーカスした食事法)を専門とするパリの管理栄養士Fabienne Pommera(ファビエンヌ・ポメラ)氏は、甘党にささげる記事の中で説明している。「砂糖はドラッグではなく、適切な割合で摂取すれば体に良い食品です」と彼女は付け加えた。

だから、コーヒーと一緒にひとかけらのチョコレートを楽しむことに問題はなく、心のやましさをなくすためのデザート断ちをやめてしまっても何の問題もない。

食欲に関しては、腸内細菌叢(そう)の不均衡に根ざしている可能性がある。これは、カリフォルニア工科大学が2022年11月29日に『Current Biology』誌で発表した研究によって実証された。

研究者らは、腸内細菌叢の劣化(特に「抗生物質の集中使用」の結果として)が「甘いものの過剰摂取」につながる可能性を発見した。

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砂糖への欲求を抑える意外なテクニック


DenisMArt / iStock.com

米サイト『Healthline』によると、あまり知られていないが、砂糖の摂取を減らし、欲求と闘うための定番テクニックがある。

・おなかいっぱい食べる

上記サイトでは、甘いものを無性に食べたくなる場合の多くは、十分な満腹感を得られない食事の反動であると説明している。「おなかがすいているときに甘いものが食べたくなったら、すぐにヘルシーな食事をとるのが一番です。キッチンにヘルシーなスナックやフルーツをストックしておきましょう」

・熱いシャワーを浴びる

また、その専門サイトによると、「砂糖が欲しくてたまらない人の中には、熱いシャワーを浴びたり、お風呂に入ったりすると解消されるという人もいます。(中略)背中や肩にお湯をかけ、体を温めて、少なくとも5分から10分は入浴しましょう」

・散歩に出かける

食欲は、閉じこもって退屈していることに起因することもある。そこで『Healthline』は、散歩に出ることをすすめている。「目的は2つあります。第一に、欲している食べ物から離れることができる。第二に、運動はエンドルフィンという脳内の快感物質を放出し、砂糖への渇望を取り除くのに役立つ」

・食後に買い物をする

先述の栄養士によるもうひとつのヒントは、食べたら買い物に行くことだ(1日をどう計画するかによっては、必ずしも簡単ではないが)。これは(砂糖への欲求を抑えると同時に)「衝動買いを抑えるのに役立つ」と彼女は説明する。