甘いものを食べることに罪悪感を持つ必要はないが、過剰な摂取は大問題。「甘いものがやめられない!」状態から抜け出すためにも、気付かぬうちに「砂糖依存症」にならないためにも、砂糖との上手な付き合い方を心がけたいものだ。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。
焦らずに「習慣」を身につける
特に甘いものが好きで、それに関連する病気がないのであれば、いきなり甘いものを食べるのをやめるのは、避けたほうがいいと専門家はアドバイスしている。「味蕾(みらい)を再生させるために、1週間は砂糖を加えたものを食べないようにしてみてはどうでしょう。そうすれば、味蕾が敏感ではなくなります。その後、新鮮なフルーツや、砂糖を使っていないコンポートにこだわることで、少量であれば、再び砂糖を取り入れて、楽しむことができます」と説明。砂糖を悪者扱いする必要はないことを強調した。
ANSESの調べによると、塩味の加工食品やポテトチップスなどにも、糖分が多く含まれているという。
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注意点として、ANSES(フランス食品環境労働衛生安全庁)は1日あたりの糖類摂取量は(加工食品に含まれる砂糖や甘味料の隠れ摂取を含め)100g以下に、砂糖入り飲料の摂取は1日あたりコップ1杯以下とすることを推奨。しかし、ANSESは「成人および青少年の20~30%」がこれを超える糖分を摂取していると推定している。
WHO(世界保健機関)は、「1日あたりの砂糖の摂取量を総エネルギー摂取量の5%未満、つまり1日あたり約25g(ティースプーン6杯)未満に減らすことが、さらに健康的である」としている。
(WHOは2002年以来、1日あたりの砂糖の摂取量を総エネルギー摂取量の10%未満にすることを推奨していたが、2015年に新ガイドラインとして上記を発表した)
※( )内編集部注
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