男性も、メイクやスキンケアをする人が増えてきている昨今。
ただ「興味はあるけれど、メンズ美容って何をすればいいの…?」と思っている男子も多いのでは?
ファンデーションを塗ったり、アイラインを引いてみたりするのは、確かにハードルが高いもの。それなら日常に、簡単に取り入れられるものから始めてみればいい!
本連載ではいつものルーティンに+1するだけで、見た目にグッと自信を持てるようになる“メンズ美容”を紹介していきます。
今回、+1ルーティンを教えてくれるのは…
大田夏月さん(29歳)/広告代理店勤務
東北大学の工学部建築・社会環境工学科を卒業。学生時代はファッションショーの運営に携わる。
知人にスキンケアアイテムをプレゼントされたことで美容に興味を持ち、コロナ禍には化粧品検定を取得。以降、スキンケアの重要性を実感するように。
現在は都内の広告代理店に勤務しつつ、アパレルや動画制作、ヘルスケア事業にも携わっている。
青ヒゲや肌荒れを綺麗にカバーすれば、清潔感は演出できる
今回、大田さんが+1ルーティンとして紹介してくれたのは、KAKTASの「Styling BB Stick」だ。
〇特徴
・「BB」とはブレミッシュ・バーム(傷をカバーする軟膏)の略。ファンデーションの成分や機能をベースに、美容液や日焼け止め、化粧下地などが1つになったアイテム
・そんなBBクリームが、スティック状になった1本。顔の気になる場所に直接塗るから、使用量も分かりやすい!
・スティック下部にはブラシ付き。優しく伸ばすだけで肌にナチュラルになじむ
〇使用方法
・洗顔と化粧水を済ませた後の肌に塗布する。まずは上部のキャップを開け、胴体を回して2~3mmほどスティックを繰り出す
・額や鼻筋、両頬などに薄くのせる。ニキビや青ヒゲなど、隠したい場所は若干厚めに
・下部についているブラシを使い、顔の中心から外側に向かって均一に伸ばす
〇ポイント
・毛穴やシミ、青ヒゲなどを、これ1本で綺麗に隠せる
・皮脂吸着パウダーが配合されているので、テカリを抑えて1日中美肌をキープしてくれる
・小さなバッグやポケットにも入るスティック形状なので、持ち歩きにも便利。外出先でもサッと手直しできる
帰宅後のスキンケアルーティンは、コレ!
Step1
SNYの「Pimple Care Toner Pad」でメイクをオフ!こちらはクレンジング成分が含まれたシート。
また、これ1枚でメイク落としだけでなく、洗顔と化粧水、保湿までできる優れもの。どんなに疲れて帰ってきても、サボらずにスキンケアできる。
Step2
洗顔後、ドラッグストアに売っているような薬用の美白化粧水を塗布。
Step3
CNPの「プロP G ミスト」を顔全体に吹きかける。ミスト状で出てくる化粧水なので、サッとスキンケア完了できて簡単!
「メンズ美容を始めるキッカケは“パケ買い”くらいでいい」
20歳を過ぎたころから、洗顔と化粧水程度は使うようになったという大田さん。その後、社会人になってからスキンケアに力を入れるようになったそう。
「知人にイプサの化粧水と乳液をもらって、衝撃を受けたんです。それまでも簡単にスキンケアはしていたんですが、朝起きたときに肌が乾燥している感じがあった。
でもスキンケアアイテムを変えたことで、それが一気に解消されて『やっぱり自分に合ったアイテム選びって大事なんだな』と気付けたんです。そこから僕の美容熱も高まって。
コロナ禍で時間ができたこともあり、化粧品・美容の基礎知識を学ぶことができる『日本化粧品検定』という資格を取得しました。
テキストを買ってちゃんと勉強したことで、美容に対する意識は高まりましたね。とにかく保湿が大事ということに気付けましたし。
あとは紫外線がどれだけ肌に悪影響なのかを知って、日焼け止めもしっかり塗るようになりました。
肌へのいい影響もありましたが、コスメや美容に詳しくなったことで、女性との会話のネタが増えたことも地味に嬉しかったです(笑)」
そうして今では、普段から簡単なメンズメイクもするようになったという。
「知り合いに何人か美容系のYouTuberやインフルエンサーがいて。彼らに影響されて、僕も普段から軽くメイクをするようになりました。
どこに行くかや何をするかによって、メイクの濃淡は変わりますが…。仕事のときは先ほど紹介したBBクリームのみ。男友達と遊ぶときやデートのときは、BBクリームにプラスしてペンシルで眉毛を書くこともあります。
会社に行くと女性の方が気付いてくれますし、絶対に褒められます。メイク自体が、というよりも『男子でも、ちゃんと美容に気を使っている』という姿勢がいいみたいです。
ちなみに男性にはまったく気付かれないのですが、朝、時間がなくてメイクできない日があると『あれ?なんか今日、顔色悪くない?』って言われるんです…!気付いてほしくないときだけ言及されるという(笑)。
まあどちらにせよ、メイクすることで良い印象を持たれているということには違いないですね」
美容に力を入れ始めてからというもの、実年齢よりも2~3歳若く見られるようになったという大田さん。
「手を加えただけ、ちゃんと結果が出るのが嬉しい」と語るが、メンズメイクやスキンケアを継続できる男性が少ないのも事実…。
「アラサー以降で肌が綺麗な男性に話を聞くと『洗顔と化粧水くらいはしてる』と返ってくることが多いですね。やっぱり、ちゃんと肌に出るんだなと。
僕も美容にかける時間は朝10分、夜も10分程度。そこまで時間はかけてないです。今日紹介したトナーパッドや化粧水も、とにかく時短でラクに使えるかどうか、という観点で選んでいますし。でも、毎日ちょっとでもいいから続けることが大事なんだと思ってます。
もしメンズ美容を始めたいけど面倒くさいなぁ~と思っている人がいたら“パケ買い”をオススメしたいです。
今は男性向けのアイテムも充実していて、モノトーンでカッコいいものとか、インテリアとして部屋に並べておくだけで気分がアガるようなデザインのものがたくさん出てるんですよ。
とりあえず効果効能のことは考えず、惹かれるパッケージを手に取ってレジへ行く。そして自宅の洗面所に並べてみる。気が向いたら、洗顔後にパシャっとつけてみる。そんな始め方でいいと、僕は思ってるんですよね。
美容は若いうちから始めるのがベストですし、生きてる限り、今日が人生で一番若い日。
迷っている人がいたら『今すぐハンズかロフトに行って、好きなパッケージのアイテムを買ってこい!』と言いたいです」
◆
スキンケアの“パケ買い”という、斬新な方法を提案してくれた大田さん。しかしスキンケア不精な男性にとってはアリな方法なのかもしれない。
あなたもカッコいいパッケージの化粧水を、洗面所に並べるところから始めてみては?
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