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●東京屈指の“ハンバーグ激戦地”として知られる池袋。“池袋ハンバーグ四天王”と呼ばれる店のひとつ、老舗洋食屋『キッチンチェック』に行ってきた。
東京・池袋といえば、多種多様な飲食店がひしめく街。そしてハンバーグ・マニアの間では、実はハンバーグの名店が多い街としても有名です。なにしろ“池袋ハンバーグ四天王”という言葉もあるほど。以前ご紹介した『キッチンOh! Way』や『UCHOUTEN』もそこに含まれますが、今回ご紹介する『キッチンチェック』も四天王の一角です。
『キッチンチェック』は、池袋駅西口の「ロマンス通り」沿いにあるロサ会館1階にあります。このあたり一帯は飲み屋街なので、ストライプのひさしの昭和を感じさせる洋食店『キッチンチェック』はひときわ目立ちます。特に昼時は行列ができているので、すぐ見つけることができるはず。
お昼時は行列が絶えない
ちなみに「ロサ会館」が建設されたのは1968年。そのタイミングでこの『キッチンチェック』も同時に創業したそうなので、今年で創業56年目。長年愛され続けているという、老舗洋食店のハンバーグ。さっそく実食していきましょう!
舌の上でとろける唯一無二のハンバーグ
店先にある料理のサンプル。ハンバーグはライス付きで1300円
店内はカウンターのみ。昼時はほぼ満席なので、先客が出るたびに待ちの人が交替するかたちで入店できるといった感じです。そして着席して気づくのは、隣の人との間隔がとっても狭いこと! スマホを横にして3つ分くらい、つまり50cmほどしか自分のスペースがありません。それでもお客さんはみんな窮屈そうな顔ひとつせず、目の前のお皿に夢中なんです。
通常のお料理メニュー
メニューは、スパゲティやオムライス、ポークソテーなど“ザ・洋食屋”的な定番料理がズラリ。そして、お昼はおトクなランチメニューもあります。この日は、「ハンバーグとチキン南蛮の盛り合わせ(ライス、味噌汁、サラダ付き)」800円。物価高のご時世にあって、かなり嬉しい価格です。
お得なランチは表に見本が置いてあります
今回、筆者の目的は、“四天王のハンバーグ”なので、ランチセットではなく通常メニューから選ぶことに。「ハンバーグ」は、料理サンプルにあったようにライス付きで1300円(150g)。ちなみに「ハンバーグジャンボ」というのもあり、こちらはハンバーグが260gで1700円。ジャンボにも惹かれましたが、今回は初めてなので普通サイズを注文しました。
料理ができあがると、目の前のカウンター上に提供されました
待つことしばし。筆者のカウンターの上にハンバーグが登場しました。鉄板の上でジュウジュウと音を立て、今にもソースが跳ねそうな勢い! さっそく念願のハンバーグを食べてみます。
よくこねられた挽き肉の断面のきめ細かさに感激必至
『キッチンチェック』のハンバーグは、他の四天王の『キッチンOh! Way』や『UCHOUTEN』とは違い、プクッと膨らんだタイプではなく、平らなステーキのようなタイプ。
カットしてみると、肉汁がプシュッと飛び出そうな弾力ではなく、あくまでふわりとやわらかい感触が手に伝わってきます。断面を見て、ひき肉のきめ細やかさに驚きました。見た目通り、噛むとなめらかで、デミグラスソースと肉が渾然一体となって、もはや歯や顎を使わずして舌の上でとろけていく。そんなハンバーグです。
デミグラスソースは、深いコクがありながら、甘すぎずさっぱりしていて、繊細なひき肉ハンバーグとの相性は言わずもがな。
まとめ
ライスも美味しい!
ソースが絡んだハンバーグをライスにのせて食べてみると、ご飯と融合しお米1粒ずつにその旨みがまとわりつきます。まるで肉あんかけのような感じです。
無我夢中になって食べていた時、お隣に座った女性のお客さんの前に、鉄板を埋め尽くす大迫力のデカ盛りハンバーグが置かれました。そう、これが「ジャンボハンバーグ」でした。筆者の普通サイズの倍くらいあるように見えます。
「ああ、これにすればよかった……」と心底、後悔。しかも反対側のお隣の男性客は、ハンバーグとオムライスを食べていて、その組み合わせも超美味しそうでした。きっと何を食べてもハズレなしだと思います。
『キッチンチェック』のハンバーグは、先に訪問した『キッチンOh! Way』や『UCHOUTEN』とは少々違うタイプで、やわやわ&口の中でとろける、唯一無二の味わいでした。ぜひ、皆さんも『キッチンチェック』でそのとろけるハンバーグの魅力に触れてみてください。
●SHOP INFO
店名:キッチンチェック
住:東京都豊島区西池袋1-37-12ロサ会館1F
TEL:03-3985-1926
営:11:30〜22:00 (21:30LO)
休:木曜
(撮影・文◎土原亜子)