3.ベランダ・バルコニーのリフォームを進める手順

ベランダやバルコニーのリフォームは、次の流れで進めていきます。

リフォーム箇所や目的を明確化する

リフォームを依頼できる業者を探す

相見積もりをする

信頼できる業者に正式依頼する

手順の中でも重要なのは、業者選びと相見積もりです。

ベランダやバルコニーのリフォームは工事内容によっては雨漏りのリスクがあり、前章の表を見てわかるように費用も異なります。

適正価格で適正な工事をしてもらえるよう、信頼できる業者を見極めることが重要です。

業者選びについては後ほど説明します。

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4.ベランダ・バルコニーのリフォームを成功させるポイント

悩みを解消して暮らしをより良くするためにリフォームしたにもかかわらず、工事後に後悔する方も少なくありません。

リフォームで失敗しないために、ここで成功のポイントを押さえておきましょう。

悩みや目的を明確化しておく

ベランダやバルコニーに限らず、リフォームでは悩みや目的を明確化しておきましょう。

「なんとなく」「とりあえず」でリフォームすると、根本的な悩みの解決ができず、工事後に使いづらさを感じることがあるからです。

「雨漏りを直して床をきれいにしたい」「洗濯物をたくさん干せるようにしたい」など、なんのために、どんなリフォームをするのかを、家族で話し合ってみてください。

安全面・防犯面・プライバシー面を考える

ベランダやバルコニーのリフォームで考えなくてはならないのが、安全面・防犯面・プライバシー面の3つです。

開放感のある空間はとても快適ですが、手すりが低いと小さなお子さんの転落が心配ですし、外から見えやすくなるのでプライバシー面も心配です。

しかしだからといって隠しすぎてしまうと、空き巣の標的になりやすくなる恐れがあります。

快適さだけに気を取られず、安全面・防犯面・プライバシー面も考慮しながら計画を進めましょう。

採光・通風計画をしっかり行う

ベランダを新設(増設)したり拡張したり、屋根を設けたりする場合は、階下に太陽光が届きにくくなる可能性があります。

また、手すりや外壁を設けたために、バルコニーやベランダに接する部屋の通風が悪くなることも。

取り付ける部屋はもちろん、他の部屋へ影響がないのか、しっかりとした採光・通風計画が必要です。

補助金が利用できるか確認する

ベランダやバルコニー単体のリフォームで受けられる補助金はありませんが(2024年6月時点)、工事の一部に対してなら補助金が支給される可能性があります。

たとえば「子育てエコホーム支援事業」では、窓やガラス、サッシの交換などが補助対象となるため、同時に対象部分を工事することで補助金を受けられるでしょう。

ただし補助金が支給されるのは「補助金事業で指定された箇所」のみなので、どの工事が対象となるのかを、必ずリフォーム会社に確認してください。

マンションの場合は管理規約で認められたリフォーム内容を確認する

マンションにおけるベランダやバルコニーの扱いは共用部分になるため、原則として個人が勝手にリフォームすることはできません。

ウッドデッキやタイルなどを敷くなどの簡単なリフォームならば認められるかもしれませんが、ここまでに紹介したようなリフォームは認められない場合がほとんどです。雨漏りが発生した際も、管理会社や管理組合が業者を手配して修理します。

ただしリフォーム可否はマンションごとに異なるので、まずはお住まいのマンションの管理規約を確認してみてください。

マンションのリフォームできること・できないこと【プラン例あり】