私の息子との関係は、彼が幼いころは明るく穏やかなものでした。好奇心にあふれた子ども時代を過ごし、私たち両親に次々と質問をぶつけてくる活発な姿が目に浮かびます。しかし、思春期に入ると徐々に様子が変わり始めたのです。
息子に見られた大きな変化
かつて前向きで社交的だった息子が、次第に内向的で反抗的な態度を見せるようになりました。親としては戸惑いと不安を禁じ得ませんでした。私自身も思春期を経験しているので、この変化自体は珍しいことではないとわかっていました。しかし、実際に目の当たりにすると複雑な心境になってしまうものです。
さらに、教育方針を巡る意見の相違から、家庭内に亀裂が生まれてしまいました。そして、ある日のこと、息子の学校の成績が極端に下がり、私は大きな失望と怒りに駆られてしまいました。息子の気持ちを考えることなく、非難の言葉を浴びせかけてしまったのです。
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意思疎通を諦めた日
その夜、私と息子は無言のまま別々の部屋に閉じこもり、互いに意思疎通ができなくなってしまいました。 しかし数日がたち、このままでは家族関係が修復不可能になるのではと危惧するようになりました。何かを変えなければと感じ、解決策を模索しました。
まず自分の接し方を振り返り、母親側の視点にとらわれ過ぎていたことを反省しました。そこで、息子の立場になって物事を見直すことにしました。そして、対話の機会を設けることにしました。