英会話にクラシックギター、ジャズボーカル、カラーコーディネーター、アロマテラピー。大人になってから始めた習い事は数あれど、どれも長続きしなかった20代から30代。「私はもう何の趣味もなく生きていくしかないのかも」と諦めかけていた40代で出合った3つの習い事は、今の自分に合っているのかどれも長く楽しく続けられています。アラフォーになってから見つけた私の3つの習い事を紹介します。
40代の体に心地良い気の巡り「太極拳」
42歳で出合った太極拳は48歳になっても続けている習い事です。中国の朝の公園で老若男女が集まってやっているイメージのあの動き。「一体何だろう?」と以前から少し関心はありました。
40歳を過ぎてたまたま知り合ったご夫婦が太極拳の先生だったこともあり、気になり始めた体形の変化を解消する目的で通い始めた教室は、下は30代から上は80代までの幅広い年齢層。アラフォーでも「若いわね」と言われることに気を良くした私は、週に一度、90分のレッスンに次第にはまっていきました。
決まった型を繰り返し研さんし、頭の先から足の先まで気を巡らせてゆっくりと動作をつなぐ太極拳。続けていくうちにいつの間にか体幹が鍛えられ、関節が柔軟になっていく独特のやわらかな動きは、40代の体には大変心地良く、今までで一番長く続いている習い事となりました。
その甲斐あってか42歳のころと比べると体重は目に見えて減り、日常の動きまで軽くなった気がします。私は太極拳の魅力を広めるため、とうとう初心者向け指導員の免許まで取ることになりました。
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白と黒の世界に向き合う時間「習字」
45歳から始めた習字も、興味はあったけれどこれまで手が出せなかった習い事の1つ。先生との出会いは、私が働いている鍼灸院に患者さんとして来られたことでした。年齢こそ私とほとんど変わらないながら、3歳から始めた習字を途切れることなく現在まで続けている先生。体が弱いため数人の生徒さんしか持っていませんが、教えてくれる内容は大変深く、感じ入ることばかりです。
中でも「習字は【書く】のではなく、半紙に筆でひとつ一つの言葉を【彫る】ものです」という言葉は、ただじょうずに字が書けるようになりたいだけだった私の考えを根本から変えてくれました。
こちらも太極拳と同じく週に一度通っていますが、真っ白な半紙に真っ黒な墨をつけた筆で向き合う1時間は、心を穏やかにする大切なひとときとなっています。