テーマは「オンオフを切り替えられる家」
——家づくりで一番意識したことや、「ここだけは外せない!」といった要望はありましたか?
オンオフの切り替えを実現でき、家族みんなが自分のことは自分でできるような間取りにしたいというのが要望でした。
「オフ」は、光と風を取り入れてリラックスできる空間。主にリビングをオフの空間にしました。反対に「オン」は家族みんなが帰宅後自分で自分のことができる空間という、この2つにこだわっていました。
——なるほど。その要望をかなえるために、何か「この部屋は欲しい」など間取りづくりでこだわった部分はありましたか?
「オン」の空間で言うと、まずこだわったのはシューズクロークやファミリークローゼットといった収納空間の動線。ファミリークローゼットは洗面所付近に設置して帰宅後すぐに上着などをかけられるようにしました。
「オフ」の方は南北に窓を設置して風の通り道をつくったり、クローズド外構にして外の目を気にせずカーテンを開けて過ごせるようにするなど、光と風を積極的に取り入れるよう意識しました。間取りは3~4パターンほどつくってもらい、すごく悩んだのを覚えています。
——ご夫婦で家づくりの意見は合いましたか?
夫はハウスメーカー勤務の私に任せるという想いもあったのか、私9割、夫1割の意見という感じでした(笑)夫の要望は駐車場を多く確保すること、庭はバーベキューができるようなスペースにすること、トイレは2つ確保すること。この要望も取り入れながら家づくりを進めていきました。
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楽しさだけじゃない、家づくりで大変だったこと
——家づくりを振り返って、悩んだことや大変だったことはありますか?
難しかったのは、今まで意識していなかった部分の色や配置を決めることです。シューズクロークやパントリーのレールの色や奥行き、電気スイッチの位置などをすべて自分たちで細かく決める必要があったので、大変でしたね。
——たしかに、レールの色など想像もつかないですね…。
また家の中のイメージはなんとなくあったのですが、外構については家づくりがある程度進むまで全くイメージがなく…。外構と建物を切り離して考えていたため、大変でした。
——外構と建物、私もあまり連動している感覚はありません。外構は建物にどう関係しているのでしょうか?
駐車場をどう配置してアプローチをつくっていくかは、建物と大いに関係している部分です。たとえば玄関のすぐ前にアプローチをつくるとカーポートは狭くなりますが、カーポートを広げると玄関前に柱が来てしまいアプローチを十分につくれない…といったように、建物(とくに玄関の位置)と外構は深く関係しています。
間取りが決まるタイミングでは、外構もある程度イメージしていないといけないんだなと感じました。
——実際に、家づくりの打ち合わせは何回ほど行ったのですか?
間取りや建物自体の打ち合わせが5~6回、コーディネーターさんとの内装の打ち合わせが4~5回ほどでした。そのほか外構屋さんとも何度か行いましたね。間取りは立体的な3Dパースを見ながら考えました。
——完成した家を初めて見たときはどうでしたか?
私が担当したお客様もよく言われることですが、やっぱり自分たちで決めた間取りがそのまま家になることに感動しました!自分たちで細かな部分まで決めて、大変だったからこそ喜びもひとしおでした。