「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」開業!奈良公園で歴史と伝統の中で泊まるホテル

奈良の伝統の中でくつろぐ客室棟・スパ棟


客室棟・スパ棟は、庭園を出て新しく門を入ります。ホテル滞在中は、メイン棟を通らずに外出先から直接こちらの客室棟・スパ棟へ戻ることもできるため、プライベート感が高まります。客室棟は「鳳凰」「花鹿」の2棟が隣接しており、高さはどちらも2階まで。


客室は2棟合わせて、全43室。どの客室にも、角を写真のように2つの曲線に分割する形で区切る「いばら」と呼ばれる優雅な意匠が、部屋の中の寝室と広縁(ひろえん)のスペースの仕切りに用いられています。

「いばら」は、元はメイン棟である旧奈良県知事公舎とその内蔵の間に作られていた意匠で、「時を区切り、そこから先を別の空間として隔てる」という意味付けをして客室のデザインに用いられました。紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良のコンセプト「伝統と現代の結び」の象徴として、寝室との区切り以外にも、ホテル内のさまざまな箇所にみられる意匠です。

客室は大きく3タイプ

紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良の客室は、全43室のうち23室が温泉付き。客室は8種類あります。今回は温泉の有無とスイートルームかどうかによって、3タイプに分けてご紹介。どの客室も1~3名仕様です。


スタンダードツイン
(画像提供)紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良

温泉がないタイプの客室が、スタンダードルームとスーペリアルーム。とは言え温泉ではないだけで、どちらの客室にも広~いバスルームがついています。
キング・ツインの2タイプがあり、スタンダードは40~41平米、スーペリアは43~46平米の広さ。
広縁は一面が窓となっており、庭園が広く見渡せます。ホテルの廊下から客室エントランスへ、寝室へ、広縁へ、庭へと徐々に明るくなっていく空間演出は、自然光をとりこむ続き間をイメージしたもの。


部屋のアメニティは、全客室でほぼ共通ですが、温泉のない部屋タイプでは「奈良の香りバスソルト」が加わります。こちらは奈良の松田商店のもので、吉野檜・ミント系・柑橘系の天然アロマオイルなど100%自然由来の成分で作られた浴用化粧品。
「1300年前から変わらぬ奈良の自然の香り」をイメージした、上品な香りが特長です。
また、温泉に入りたい場合はスパ棟の貸切温泉露天風呂を利用できます。


デラックスキング(温泉露天風呂付き)

客室で天然温泉を楽しめるのが、デラックスルーム。キングとツインがあり、それぞれ温泉風呂(内風呂)付き・温泉露天風呂付きがあります。広さは浴槽を含めて41~49平米、どの客室のお風呂からもゆったりと庭園が眺められます。


ジュニアスイートルーム
(画像提供)紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良

スイートルームの客室は全部で4種類。53~61平米のジュニアスイートルーム(温泉風呂付き/温泉露天風呂付き)、64平米のスイートルーム(温泉風呂付き)、そして98平米もの広さを誇るプレジデンシャルスイートルーム(温泉風呂付き)です。

どの客室も、窓の外の奈良の自然へそのまま続いていくように柔らかで明るい色調や、木調の家具が用いられているのが特徴。優しい癒しの雰囲気をかもしだしています。


ジュニアスイートの温泉露天風呂

デラックスルーム・スイートルームの客室内で楽しめる温泉は、奈良の天然温泉「朱雀の湯」。露天・内風呂タイプのどちらも木枠の湯船で、湯量は手元で自分好みに調節できます。泉質は単純温泉で、お湯はさらっとして肌に優しく柔らかな印象。筋肉や関節の慢性的な痛みやこわばり、冷え性や疲労回復などに効能があるといわれています。

スパ棟


客室のすぐ隣にあるスパ棟「SUI Spa(スイスパ)」では、奈良産の和漢ハーブを用いたトリートメントメニューが充実。全施術メニューにプライベートスパでの温泉浴が含まれており、天然温泉「朱雀の湯」の露天風呂が用意されています。プライベートスパは「白瑠璃」「紺瑠璃」の2部屋があります。

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食事はレストラン「翠葉」と鮨&バー「正倉」へ

「伝統と現代の結び」とのホテルコンセプトは、建物だけでなく料理にも表現されています。ホテル内の食事処は、レストラン「翠葉(すいよう)」と鮨&バー「正倉(しょうそう)」の2つ。どちらもメイン棟にあります。


レストラン「翠葉」は、知事公舎時代の客間を修復・再生した空間。店内には灯籠をイメージした照明が点り、壁の2面に大きく広がる窓からは、花や紅葉など四季の彩り豊かな日本庭園を眺められます。こちらは、朝食、ランチ、ディナーの時間帯にオープン。


メニューは季節ごとに変わるコース料理のほかに、さまざまな一品料理も用意されています。

写真は秋のディナーコース「時河 TOKIKA」の一部で、奈良伝統の飛鳥鍋をポットパイにした「奈良の郷土料理 飛鳥鍋フレンチスタイル」や、日本最古の柑橘と言われる大和橘や奈良の名産・吉野葛を用いた「大和橘と吉野葛を使ったにゅう麺 酒粕仕立て」など。奈良の伝統食材・伝統料理を現代の技法で味わえるメニューが登場します。


朝食メニューでは、奈良の食材や伝統料理がお膳の形で登場。朝食にも一品料理があり、和食のほかに洋食メニューもあります。

写真は朝食の一例で、「大和こんにゃくの胡麻和え」「玉子〆と奈良粕」「吉野葛の卵餡かけ」「大和ポークの豚汁」「柿のピクルス」など、奈良ならではのお味がたっぷり。お米は「奈良県産ひのひかり」で、白米か茶粥かをお好みで選べます。


鮨&バー「正倉」は、全8席のみのカウンターバー。知事公舎時代の蔵を改修・再生させた空間で、静かでどっしりとした歴史の重厚感とともに、鮨のコース料理や一品料理をいただけます。
こちらがオープンするのは、ランチ・ディナーの時間帯です。