厳しいとみるか、チャンスが広がっているとみるかはあなた次第

さて、今回のコラムは「手放しでいいことばかりではないよ」というトーンになってしまいましたが、海外で働くというチャレンジを翻意させようというものではありません。むしろ、興味と好奇心がある人はぜひ挑戦して欲しいと思っています。

まず、海外に滞在したことは、あなた自身の見識を大きく広げます。海外に行ってみて分かる日本の問題点もあれば、逆に日本の素晴らしさを再認識することもあるでしょう。日本の電化製品や車、ゲームやアニメ文化などが世界で支持されていることを、肌感覚で理解しておくことは大きな財産です。

そして、海外で働くという経験は、その後に日本に帰ってきてもムダにならないと思います。おそらく語学力やその経験を武器に就職活動をすれば、日本でもう一度就職することも難しくないはずです。キャリアとしても経験を活かしてステップアップとなる可能性があります。

もしかすると、海外にチャレンジしてそのまま人生が動き出すこともあるかもしれません。海外で出会ったパートナーと結婚したり、仕事が楽しくなって海外に長期在住の決意を固めずっと暮らしていく、ということもありえます。

ただし、挑戦が甘いものではない、ということだけは考えておきましょう。「日本の2倍の時給だから、全然英語しゃべれないけど、とりあえずオーストラリアに行ってみよう」という位で考えているなら、ちょっとお薦めできません。

さて、あなたはここまで読んで「それでも行ってみたい!」という気持ちになったでしょうか。それなら、ぜひチャレンジしてみてください。その意欲、応援したいと思います!