40代半ばのある日、旅行先で姉に指摘された歯ぎしり。自覚症状がまったくなかったため友人にも確認してみたところ、前から気になっていたと聞いてがく然。言われてみると、朝起きたときの奥歯やあごにたしかに違和感があったので、ネットでセルフチェックをしてみることに。結果、ストレスが原因による歯ぎしりだと認識しました。歯ぎしりによる怖い体調不調と私の改善策をお話しします。
奥歯の詰め物が取れて歯医者を受診すると…
ある日突然、旅行先で姉に「歯ぎしり」を指摘されました。若いころは誰にも言われたことはなかったのに……と思い、ネットで歯ぎしりを検索すると、ストレスが主な原因とわかりました。でも、それほど深刻に捉えておらずそのまま放置していました。
その後、奥歯の詰め物が取れたのが原因で歯医者にかかったときに、奥歯の詰め物がすり減っていると指摘を受けたのです。また、寝ている間の歯ぎしりと歯の食いしばりが原因で、奥歯とあごにかなりのストレスがかかっているとの指摘も。
思い起こすと、朝起きたときに奥歯周辺のあごがこわばっていることが時々あり、寝ても疲れが取れていないことがよくありました。
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あごがガクガクするのは顎関節症?
ある日の朝、普通に歯を磨こうとしたら、あごがガクガクしてほとんど口が開かないのです。もしかして顎関節症(がくかんせつしょう)?と思い、掛かりつけの歯医者に相談。寝ている間の歯ぎしりと歯の食いしばりが大きな要因だと再度指摘を受け、2~3日間は流動食で様子を見ました。その後、改善はしましたが、歯ぎしりを軽視していたことであごにかなりの負担がかかっていたようです。
また、歯の定期健診のときに、奥歯の詰め物が欠けているとの指摘を受け、歯にもかなりの力で負担をかけている現実にぞっとしました。ちなみに、通常の成人のかむ力は40~70㎏と言われているのに対し、歯ぎしりは300㎏もの力が加わるらしく、寝ている間の歯や顎関節、周辺の筋肉への負担圧は相当なようです。
また、私は40代前半から急激に仕事が忙しくなり、寝ても疲れが取れなかったり、体力の限界を感じたりと年齢による無理のできない体調の変化も加わり、片頭痛や慢性的な肩凝りに悩まされることが多くなりました。
毎週末、マッサージや鍼灸治療に通ってみましたが、一時的には良くなっても根本的な改善につながることはほぼ皆無。調べてみると歯ぎしりが肩凝りの原因になることがわかりました。
これらのことを踏まえ、「歯ぎしり対策」に真剣に向き合うことにしました。