リフォームやリノベーション住宅も検討した人は17.2%
新築一戸建ての購入・建築時に「元の住まいのリフォームやリノベーション住宅も検討したか」を聞いたところ、検討した人は17.2%で少数派でした。新築一戸建てを購入する人は、検討段階で「新築一択」と決めていることが多いとわかります。
家づくりや新築に憧れを抱いている人なら、とくに新築へのこだわりが強いかもしれません。
<リフォームやリノベーションを検討しなかった理由>
・一生住む家で今後40年以上暮らしていくのに、築年数が古いと将来が不安。そのため新築しか考えていませんでした(20代 女性)
・メンテナンスに苦労したくなかったため(30代 女性)
・「せっかく自分たちのものにするなら新築がいい」と思っていて、新築マンションなどを検討していた。外見はキレイにリノベーションされていても、新築に勝るものはないなと思った。また間取りに細かい要望があったので(30代 女性)
・実家の土地を使うことは決まっていたから(50代以上 男性)
・新品のものが良かった。人の手垢がついたものは欲しくなかった(50代以上 男性)
「せっかく買うなら新しい家がいい」と考えた人が多数。結婚や出産をきっかけに家を買うなら、「新しい家で、新しい気持ちで生活を始めたい」という気持ちになるのも理解できます。注文住宅なら間取りも自由にでき、「自分の城」という感覚が高まります。
また「中古住宅への抵抗感があった」という人も多数。中古住宅の場合、キレイにリフォーム・リノベーションしてあっても、見えない部分に傷みがあるかもしれないという不安もあります。不具合がたくさん出てくると、安く買っても維持費が高くなるかもしれません。
<リフォームやリノベーションも検討した理由>
・新築が好ましかったけど、中古だったら安いかなと思ったから(30代 女性)
・新築・中古にこだわりがなかった。視野を広げるために多くの物件を見たかった(30代 女性)
・ローンを多く抱えたくなかったのと、立地が良い場合も多いので(40代 女性)
・競売物件も検討したことがあります。安く手に入ると思ったからです(50代以上 男性)
・立地条件を優先していたので、良い場所があれば中古でも良いと思っていた(50代以上 女性)
「中古のほうが新築より安い」と考えた人が多数で、購入コストを重視した人が多いとわかります。同じような立地と広さで新築と中古があれば、価格の安い中古住宅を検討する人も多いのではないでしょうか。購入価格が下がれば、ローンの返済負担も軽くなります。
また住みたいエリアが限定されている場合、購入できる土地や建売が限られて見つけにくいこともあるので、選択肢を広げるために中古を検討した人もいました。
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まとめ
アンケートの結果、ライフステージの変化によって新築一戸建ての購入を検討し始める人が多いとわかりました。また集合住宅では騒音などの近隣トラブルが起こりやすいため、戸建てを選んだ人も多くなっています。
なお「新しい家に住みたい」という希望から新築一択で準備した人が多かったものの、「よくよく考えたら、好立地の中古を買ってリフォームしたほうが良かったかも」と後悔の声も。選択肢を広げる意味でも、新築を念頭に置きつつ、立地などの条件がいい中古住宅を見学してみるのは良さそうですね。
新築も中古も見たうえで「やっぱり新築」となれば、新築を選んだことへの納得感・満足感も高まるのではないでしょうか。