「最近トイレの様子が少しおかしい」「落ちない汚れが気になる」といったもやもやを抱えている方も多いかと思います。

トイレの寿命は約10年と言われていますが、毎日使用するトイレはちょっとした不具合でも気になりますよね。

まだ使用できるのにはもったいない、とリフォームを迷われる方もいるかもしれませんが、最新のトイレは節水効果が高く、家計にも環境にも優しく進化しています。毎日使う大切な空間だからこそ、リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

この記事では、最新トイレの特徴、トイレリフォームの種類や費用相場などを詳しく紹介します。リフォームの事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.トイレリフォームの種類|4つのパターン

トイレリフォームといっても、部分的なプチリフォームから空間全体のリフォームまで、いくつかのパターンがあります。具体的にどのような方法があるのかを把握していきましょう。

①便座のみ交換するリフォーム

従来の便座を機能付き便座へ交換するだけでも、トイレタイムがぐっと快適になるでしょう。最新の便座は暖房機能や温水洗浄機能に加え、便器内をミストで自動除菌する機能やオート脱臭機能など、メーカー各社が工夫をこらしています。

便座の交換は個人で行うことも可能ですが、トイレ内にコンセントがない場合は電気工事が必要です。また、作業に慣れていないと時間がかかったり、水漏れを起こしたりすることもあるため、専門業者に依頼することをおすすめします。

②トイレ交換のリフォーム

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出典:https://www.reform-guide.jp/topics/case/nerima-i-bath/

最新の洋式トイレは節水にこだわって作られており、1回あたり約3~5リットルと、古いトイレに比べて半分以下の水量で洗浄ができます。

水垢がつきにくいアクリル樹脂製のトイレや掃除しやすい形状のフチなしトイレ、空間を広く使えるタンクレストイレなど、さまざまな種類のトイレが登場しているため、希望に合うトイレを選んでみてはいかがでしょうか。

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③内装まで含めたリフォーム

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出典:https://www.reform-guide.jp/topics/case/aichi-h-zenmen/

トイレ本体を交換すると古いトイレの設置跡が残ってしまうため、同時に床を張り替えるのが一般的です。さらに、壁まで含めた内装リフォームをすると、トイレ全体が好みの空間に仕上がります。

床はクッションフロアやセラミックタイルなど、耐久性があり掃除しやすい素材がおすすめです。水がはねやすい場所なので、フローリングを選ぶ際はコーティングされたものを選ぶようにしましょう。壁は拭きやすいビニールクロス、珪藻土や竹炭パウダーなどが含まれた調湿・消臭効果のある壁材などがおすすめです。必要な機能やお好みで選んでみてください。

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④バリアフリーリフォーム

手すりの設置や廊下との段差解消といったバリアフリーリフォームを行えば、高齢者でも安心して使えるトイレになります。

手すりに抵抗がある場合は、体重を支えられる強度のある棚付き紙巻き器やカウンターがおすすめです。

介護を目的とする場合は、車いすや介護者が入れるスペースの確保、引き戸や折れ戸など開けやすい扉への変更など、さまざまな配慮が必要になります。専門知識を要するため、ケアマネージャーを交えてプランを立てるようにしましょう。

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2.リフォームにおすすめ!最新トイレ情報

昔のトイレは大量の水を使用するうえ、掃除しにくい箇所に汚れが蓄積し、臭いの原因になっていました。

最近のトイレは節水機能や快適性、お手入れのしやすさが大幅に進化しています。

ここでは、代表的なものとして「フチなしトイレ」と「タンクレストイレ」の特徴を紹介します。

①お掃除しやすい「フチなし(フチレス)トイレ」

従来のトイレには、便器内の飛び散りをガードするための折り返し部分があります。この部分は掃除が難しく、汚れが蓄積しやすいというデメリットがありました。この問題を解消したのが「フチなし(フチレス)トイレ」です。便器の内側にフチがないため、サッとひと拭きするだけで汚れが取れます。見た目もシンプルで、ブラシが届きにくいフチ裏を掃除する手間が省けるのは嬉しいですね。

ただし、飛び散りをガードする部分がないため、便座の裏が汚れやすいことがデメリット。特に便座の継ぎ目に入りこんだ汚れは落としにくく、ニオイの原因にもなります。近年は継ぎ目のない便座が登場しているので、あわせて選ぶとよいでしょう。

②見た目ももすっきり「タンクレストイレ」

便器洗浄用の水を貯めておくタンクをなくし、水道と直結させたのが「タンクレストイレ」です。家族で続けてトイレを利用するときや掃除のとき、タンクに水がたまるのを待たずに連続で流せるためストレスがありません。1回あたりの水量も約3.3~3.5リットルの節水仕様で、経済的です。

タンクがなくなることでトイレ空間が広がるうえ、従来のものと比べて便器もひと回りコンパクトです。すっきりとした空間になり、すみずみまで掃除しやすく清潔を保てます。