インパチェンスの名前の由来と花言葉
Anirut Ruairuen/Shutterstock.com
インパチェンスの名前は、ラテン語の「impatient」に由来し、「我慢できない」という意味です。これは、インパチェンスの熟した莢に触れると、弾けてタネが広範囲に散らばるためで、その様子を「我慢できない」と表現しているのです。和名は、アフリカホウセンカといい、「アフリカからもたらされたホウセンカ」という意味でつけられました。
Reut MG/Shutterstock.com
インパチェンスの花言葉は、「鮮やかな人」「強い個性」「私に触れないで」など。「鮮やかな人」はビビッドな花色をそのまま表現したのでしょう。「強い個性」も同様に、パッと目を引く存在感から与えられたと考えられます。
(広告の後にも続きます)
インパチェンスの代表的な種類
Natalie Davis/Shutterstock.com
花つきがよく、ポップなカラーが魅力の「F1ロリポップシリーズ」、八重咲きでバラのような咲き姿を見せる「カリフォルニアローズ・フィエスタシリーズ」、ハイブリッド(交雑種)で栽培難易度が低く育てやすい「スマイルサンシリーズ」や「サンパチェンスシリーズ」などがあります。
F1ロリポップシリーズ
多花性で花径4~5cmほどの花がたくさん咲きます。開花の揃いがよく、株もよく分枝してコンパクトにまとまりやすい品種。
カリフォルニアローズ・フィエスタシリーズ
名前の通り、まるで小さなバラのような咲き姿のバラ咲きインパチェンスのシリーズ。こんもりと茂って花付きよく咲き、花色のバリエーションも楽しめます。
サンパチェンス
暑さや強い日差しにも耐え、過酷な日本の夏でも次々と咲かせる丈夫な品種。生育旺盛で大きく育ち、長期間楽しめます。
インパチェンスの歴史と分布
Ole Schoener/Shutterstock.com
インパチェンスの仲間は、アジアやアフリカに500種以上が分布しています。日本でインパチェンスとして流通しているのは、インパチェンス・ワレリアナ種で、その交雑種も含まれています。
ワレリアナ種はアフリカ東部の熱帯が原産地で、湿り気のある日陰〜半日陰に自生する植物です。19世紀にヨーロッパに渡り、オランダを中心にヨーロッパ、アメリカなどで品種改良が進んで、園芸品種として人気が高まりました。現在では、その品種は2,000を超すといわれています。