キッチンリフォームを考えたときに心配なのが、費用面ではないでしょうか。
予算を考えるためにも、まずは相場を知っておきたいですよね。
そこで本記事では、リフォーム費用の相場をはじめ、予算別にできるリフォーム事例を説明します。費用を抑えるポイントも説明しますので、ぜひ参考にしてください。
1.キッチンリフォームの費用相場
さっそくこの記事の本題となる、キッチンリフォームの費用相場をお伝えします。
キッチンリフォームの平均費用は96万円
まずは、リフォームガイドが独自調査作成した、キッチンリフォームの価格分布図を見てみましょう。
(引用元:データで見るキッチンリフォームの費用と相場)
キッチンリフォームの費用で最も多いのは60〜80万円、次いで40〜60万円です。
価格分布図を見るとリフォームした方の多くが、100万円以内で工事を終えていることがわかります。しかし、200万円を超えた方の割合も比較的多いため、平均値は96万円になっています。
また、資材の高騰や円安の影響によって、設備費用はどのメーカーも値上げが続いているのが現状です。データの平均値は集計時点のものなので、今の平均費用はもう少し上がっている可能性があります。
システムキッチンの交換にかかるリフォーム費用
システムキッチンの交換にかかるリフォーム費用を、キッチンの種類とグレード別に見てみましょう。
62万~120万 | 80万~160万 | 130万~210万 |
72万~130万 | 150万~210万 | 150万~270万 |
80万~130万 | 130万~180万 | 200万~350万 |
– | 170万~250万 | 220万~400万 |
表を見ると60〜400万円と、キッチンの種類やグレードによってとても費用差があることがわかります。
最低限の機能を備えたシンプルグレードなら100万円以内で抑えられる場合もありますが、機能やデザインにこだわると、あっという間に200万円を超えてしまいます。
希望と予算のバランスの難しさが、キッチンリフォームの課題となります。
部分的なキッチンリフォーム費用
システムキッチン本体の耐用年数は10〜20年ほどですが、設備の劣化が気になるときには部分的に交換することも可能です。
11~20万円 |
11~22万円 |
20~28万円 |
10~20万円 |
部分的な交換は20万円前後で抑えられる場合が多いのですが、2か所以上の交換を検討しているのなら、キッチン全体を交換したほうがいいケースもあります。
キッチン全体と部分的なリフォームの2種類で見積もりをもらい、長い目で考えたときにどちらがいいのかを、費用面と耐用年数から検討しましょう。
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2.キッチンリフォームの費用内訳【見積もり例付き】
キッチンリフォームを正式依頼する前には、必ず見積もりが出されます。
見積もりの形式はリフォーム会社によって異なる場合があるため、どのようなものがリフォームに含まれるのか、内訳の見方を知っておくことが大切です。
この章では見積もり例をもとにリフォーム費用の内訳について説明しますので、まずは以下の見積もりに、ざっと目を通してみてください。
キッチン本体のほか、さまざまな費用が記載されていることがわかります。
ではそれぞれの工事にどのくらいの費用がかかっているのか、比率はどうなっているのかをグラフで見てみましょう。
続いて、内訳に含まれる工事内容を簡単に見てみましょう。
養生やリフォーム後のクリーニング費用など |
既存のキッチンを撤去するためにかかる費用 |
下地補修やパネルの施工などにかかる費用 |
キッチンまわりの壁紙や床材などの内装にかかる費用 |
配線工事にかかる費用 |
配管工事にかかる費用 |
リフォーム会社の利益や現場管理費用など |
上記の内訳を見ると、費用の7割をキッチン本体が占めており、それ以外の費用は1~5%となっており、5万円以内がほとんどです。
しかし、すべての工事費用を合わせると約27万円と、大きな金額になります。
このことから、キッチンの本体価格だけではなく、工事規模や選ぶ内装材によってもリフォーム費用が変わることがわかります。
今回例にした見積もりの工事費用はそれぞれ5万円以内で収まっていましたが、キッチンの移動を伴う場合や、内装材のグレードが高くなると、工事費の割合がもう少し大きくなるでしょう。
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