鉢植えやつる植物、樹木の台風対策を


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台風の季節です。暴風雨に備えて、草丈の高い草花は茎が折れないようまとめて縛っておくとよいでしょう。また、鉢やハンギングの置き場所を見直して、飛ばされない場所へ移動しましょう。移動できない場合は、鉢を寄せ集めて、まとめて縛っておきます。アーチやフェンスなどの構造物に誘引したつる植物も、外れて倒れないよう留めつけ場所を増やしましょう。樹木も株元をチェック。この時期はカミキリムシが発生し、幼虫のイモムシが樹木の中を食い荒らしていることがあります。弱った樹木は台風によって倒れやすいので、おがくずなどが出ていないか、ぐらつきがないかなどを確認し、弱っているようなら支えをしたり、ロープでつなぐなどの対策をしましょう。

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夏休みの旅行中の水やり


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夏休み中に旅行に出かける際、心配になるのが植物の水やりです。1日水やりをしないだけでも水切れの症状を起こしてしまう時期なので、きちんと水やり対策を施してから出かけましょう。1〜3日くらいなら水を張ったバケツなどに鉢ごとつける腰水が有効です。この場合の腰水は、鉢の底が3cmほど浸かる程度が適量です。鉢がたくさんある場合は、バスタブに集めていっぺんに腰水をしてもよいでしょう。また、鉢を日陰に移動するのも有効です。4日以上の場合は、自動灌水機を設置するとよいでしょう。

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夏の草花を切り戻しましょう

ペチュニアやサルビア、マリーゴールド、インパチェンスなど、夏にたくさん花を咲かせる草花も、8月中旬を過ぎると草姿が乱れてきます。そのタイミングで一度、茎を1/2〜1/3ほど切って「切り戻し」をすると、1カ月ほどで再びきれいに咲いてきて、秋にも花が楽しめます。

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バジルの切り戻し


左/8月初旬の伸びすぎた状態。このタイミングで切り戻しをすると200gの瓶2つほどのバジルペーストができます。中/切り戻しをすると、わき芽が吹いて再び収穫できます。右/スイートバジルの花穂。放置するとタネをつけ、葉が硬くなってきます。

5〜6月にタネを播いたり、7月に苗を植えたりしたバジルは、そろそろ花穂が伸びてきます。そのままでは葉が硬くなるので、摘心してわき芽を増やしましょう。8〜9月上旬に株元から15cm程度で切り戻すと再び枝葉が茂り、10月いっぱいまで柔らかい葉が収穫できます。

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Credit

文&写真(クレジット記載以外) / 3and garden



スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。