運動時に足がつるのにバナナが効くって本当?

まとめ

  • 運動時に足がつる原因はまだよく分かっていません。
  • 足がつることにバナナが効くという研究結果はありません。
  • 効果の実証された予防法はまだありません。

「運動時に足がつるのにはバナナが効く」という話は当たり前のように言われていますよね。でも、それって本当なのでしょうか?そこで、この記事では科学的に実証されているのかどうかを検証してみました!

この記事を書いた学生の名前

Lumedia の中の学生

Lumedia 編集部の医師による指導のもと、記事を執筆しています。

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「バナナが効く」言説の由来


そもそも、「運動時に足がつることにバナナが効く」という話はどこから来たのでしょうか?

まず、血液中に含まれるカリウム ( K ) の濃度が極端に低くなると、筋肉が痙攣 (けいれん) をおこすということはわかっています (参考文献 1) 。それに対して、バナナはお米やパンに比べてカリウムを多く含みます (参考文献 2) 。こうしたことから、「バナナを食べることでカリウムを補おう」という発想が出てきたのではないかと考えられます。

ですが、運動によって血中カリウム濃度はそんなにも低くなるのでしょうか?また、バナナを食べるだけでカリウムを十分に補うことができるのでしょうか?

色々な疑問が出てきますね。ここから詳しく検証していきましょう。