さまざまな物事に興味を示し、教えれば驚くほど吸収していく子どもを見ていると、あれこれ経験させたくなるのはわかるのですが……。私の子どもが少しずつ読み書きできるようになったころ、同じ保育園のママさんから「塾へ行かないか」というお誘いを受けたのを機に始まったわが家の習い事事情です。

夫の気まぐれ、結局どっち?

保育園のママ友から塾のお誘いを受け、まずは子どもに聞いてみた私。子どもは「英語をやってみたい」と答えました。夫に相談すると賛成してくれたので、子どもを通わせることにしました。

塾が始まると想像以上に送り迎えや宿題に時間を取られ忙しくなりましたが、夫も協力的でした。ただ、夫の意見がころころと変わるのです。「これからは英語の時代だ、どんどんやらせよう」と言ったかと思えば、「幼児はすぐ忘れるから意味がない、行かなくでもよいじゃないか」と言いだすことも。

続けさせたいのかやめさせたいのか、よくわかりません。しかし、ほかにも子どもが興味を持つと積極的に体験させようとします。初めこそ意気込んでいるのですが、しばらくすると放り出す夫。よくよく観察してみると、夫は疲れると言うことが極端に変わるのだと気付きました。そんな夫をよそに、結局私が費用を負担し、習い事の送り迎えをしていました。

(広告の後にも続きます)

話はあらぬ方向へ

子どもは結局、習い事を途中でやめたいと言うことはありませんでした。何とか私も頑張り続け、子どもは小学生になりました。

そんなある日、子どもが興味を持ち始めたことで「算数もやらせてみたい」と言いだした夫。そのときの習い事はすでに3つ。体力と時間、金銭すべてに余裕がありません。祖父母に愚痴を漏らすと、「勉強が好きなら中学受験を考えたら」と、話は思わぬ方向へ飛んでしまいました。あれもこれもと期待が膨らんでいるようでした。