リニューアルを終えて思うこと
今回、「庭の終活」を念頭に、まずは、巨大化したソテツやジャカランダをお嫁に出し、このまま放置して育つにまかせていては掘り上げもできなくなりそうなディクソニアとニューサイランを鉢上げすることから始まったリニューアル。
10月にタネを播き自家製苗をつくっています。デルフィニウムの栽培記事はこちら。
イングリッシュガーデンの名脇役! デルフィニウムが華やかに咲く庭づくり
一念発起のおかげで空いたスペースができたので、苗がたくさんできたデルフィニウムとジギタリス、そして手持ちのオージープランツの鉢植えを動員して、私が得意とする”寄せ置きガーデン“の手法で、オージー&イングリッシュ・ガーデンづくりを試みてみたところ、忙しい時期ではありましたが、とても楽しかったです。
2020年にプチリニューアルした別のエリア。
ふと思いつきで20年の同じ場所の写真を見比べて、一瞬ショックを受けたものの、よくよく見れば、今の庭のほうが、数段進化していると自負しております。この20年間を振り返ると、サラリーマンを卒業し、14年間はプロのガーデナーとして活動をし、植物園の相談員を10年近くしたり、また、『はじめてのオージープランツ図鑑』(青春出版社)を出版する機会にも恵まれました。
この記事が掲載されている「ガーデンストーリー」サイトにも、毎月、原稿を書かせていただきかれこれ6年(この記事でなんと100本!)。読者の皆様にも支えられ、刺激をもらい、勉強をさせていただきました。今回は、庭の一部のリニューアルでしたが、いつか残りのエリアも、今の自分が反映された庭にアップデートしたい! という願望が湧いてきています。改めて、ガーデニングって楽しいし、人生をかけられるクリエイティブな趣味だと思った次第です。
G’day, mate.
我が主の作った、オージー&イングリッシュ・ガーデンは如何でしたか? ボクはヨークシャーテリアなのでイングリッシュ系だけれど、主の喋る英語も訛りのあるオージーイングリッシュだよ。See Ya!
Credit
写真&文 / 遠藤 昭
– 「あざみ野ガーデンプランニング」ガーデンプロデューサー –
えんどう・あきら/30代にメルボルンに駐在し、オーストラリア特有の植物に魅了される。帰国後は、神奈川県の自宅でオーストラリアの植物を中心としたガーデニングに熱中し、100種以上のオージープランツを育てた経験の持ち主。ガーデニングコンテストの受賞歴多数。川崎市緑化センター緑化相談員を8年務める。コンテナガーデン、多肉植物、バラ栽培などの講習会も実施し、園芸文化の普及啓蒙活動をライフワークとする。趣味はバイオリン・ビオラ・ピアノ。著書『庭づくり 困った解決アドバイス Q&A100』(主婦と生活社)、『はじめてのオージープランツ図鑑』(青春出版)。