元「インプレゾンビ」に「正直なところ、当初は警戒心」

一方で、Ken chanさんがいわゆる元「インプレゾンビ」であることについては、「正直なところ、当初は警戒心がありました」という。

しかし、「日本人の方からの助言によって彼の行動に変容が起きたことを知り、非常に前向きに受け止めています」と明かした。

Ken chanさんのSNS発信について、

「テレビではなかなか取り上げられないナイジェリアのリアルな姿を、Ken chanさんを通じて日本の多くの方に知ってもらえる良い機会だと考えています。Ken chanさんと私の食事の投稿が1100万回以上閲覧され、ポジティブなコメントに溢れていることに驚きつつ、日本とナイジェリアの個人同士の相互理解を促す草の根交流の重要性を再認識しました」

と述べた。

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「日本人のナイジェリアに対する理解を深める架け橋となってほしい」

Ken chanさんとは、彼がインフルエンサーになった経緯や日本文化への関心や日本語学習のことなどに加えて「日本人のナイジェリアに対するステレオタイプ的な見方を変える必要性」、「来年日本で開催される第9回日本アフリカ開発会議」についても話したという。

さらに「ナイジェリアにある『日本』」――例えばナイジェリアで活動する日本企業などにも目を向けてほしいと伝えたところ、会食後に早速、Ken chanさんからこうした日本企業について問い合わせがあったという。

松永大使はKen chanさんに対し、「引き続きナイジェリアの日常生活を発信し、日本人のナイジェリアに対する理解を深める架け橋となってほしい」と期待を寄せるが、「私からの期待を押し付けるつもりは毛頭ない」とも強調した。

「基本的には、Ken chanさんが発信したいと感じる思いを尊重し、彼の自由な発信が日本とナイジェリアの草の根レベルの相互理解に貢献してくれればと思っています」

Ken chanさんも、インフルエンサーとしてナイジェリアのコミュニティーに興味のある日本企業や日本のインフルエンサーと協力したい、と今後の活動に意欲を示した。「それがナイジェリアと日本の関係を大きく前進させると私は信じています」と意気込んでいる。

本業は会社員で、「最近は仕事の関係でインフルエンサーとしてあまり活動していない」というが、「必要な後押しが得られれば、フルタイムでインフルエンサー活動をするつもりです」という。