プルメリアの名前の由来と花言葉


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プルメリアの名前は、17世紀後半に活躍したフランスの植物学者シャルル・プリュミエから名付けられました。シャルル・プリュミエは何度も中南米を訪れ、多くの植物を発見しています。

またプルメリアの別名テンプルツリー(Temple tree)は、プルメリアが原産の熱帯地域で寺院に多く植えられていたことが由来です。

プルメリアは香り高く、優美な姿をしていることから、「情熱」「気品」などの花言葉があります。南国のイメージにちなんだ「陽だまり」という花言葉も有名です。


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バカンスに多くの人が訪れるハワイでも、ポピュラーな花木であり、大切な人や客人に贈るレイ(花を輪状に編む首飾り)や髪飾りによく用いられています。アクセサリーのモチーフとしても人気です。

また、ハワイでは「Pua melia(プアメリア)」の名でも親しまれ、オアフ島のココクレーター植物園に、多くのプルメリアがコレクションされています。サボテンなど多肉植物がよく育つ乾燥気味の気候ですが、プルメリアも元気に育っています。花心付近が黄色い白花の栽培品種である‘シンガポール’は、街路樹としても多く植えられています。近年のハワイアンブームから、日本でもハワイをイメージさせる花としてプルメリアの人気が高まっているので、これからあちこちで見かける機会も増えそうです。

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プルメリアの種類


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よく栽培されている品種は、インドソケイの和名があるプルメリア・ルブラ(P. rubra)とプルメリア・オブツサ(P. obtusa)です。またその園芸品種も多く栽培され、プルメリア専門のナーセリー(ジャングルジャックプルメリア )などで新しい品種も盛んに作られています。

プルメリア・オブツサ  Plumeria obtusa


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キューバ、ユカタン半島原産で、高さは4~6m。葉先が丸いことからマルバプルメリアの和名があります。常緑のプルメリアとされますが、強く乾燥させたり冬の低温下では落葉します。

セラダイン   Plumeria ‘Celadine’


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葉先が尖る園芸品種で、白い花の中央に黄色が多く入ります。丈夫でハワイで多く栽培され、レイの材料によく使われます。