リードディフューザーとは?使い方と活用方法、おすすめの精油や作り方も

リードディフューザーとは、精油(エッセンシャルオイル)をアルコールなどで希釈したフレグランスオイルの入ったガラス瓶にリードスティックを挿し、香りを拡散させるアイテムです。本記事では、リードディフューザーの基本的な使い方やシーンに合わせたおすすめの精油の他、リードディフューザーの作り方を紹介していきます。

監修者:公益社団法人 日本アロマ環境協会認定環境カオリスタ、アロマテラピー検定1級 藤巻慧子

WEBメディアディレクター。コンテンツSEOに特化したライターの育成も行う。自分自身の心身の健康のため、精油を学ぶ。心地よさを重視した、感覚ファーストな香り選びが得意。好きな精油TOP3はネロリ、コリアンダー、イランイラン。

【基本】リードディフューザーの使い方

自宅で手軽に香りを楽しめるアイテムとして、リードディフューザーの人気が高まっています。まずは、リードディフューザーの特徴や基本的な使い方を紹介していきます。

リードディフューザーの特徴や魅力

リードディフューザーは、精油(エッセンシャルオイル)をエタノールなどで希釈したフレグランスオイル(以下、オイルと表記)が気化する性質を利用しています。容器に入れたオイルを細長い木製のリードスティックに吸い上げさせることで、香りを周辺に拡散させます。

リードディフューザーはおしゃれな瓶に入ったものが多いため、香りだけではなくインテリアとしても楽しめるのが魅力の一つ。また、水や電気が不要なため手間がかからず、さまざまな場所に置きやすい点もポイントです。

リードディフューザーの基本的な使い方

リードディフューザーの使い方はとても簡単。オイルが入った容器を開け、付属のリードスティックを入れて香りを広げたい場所に置いておくだけです。リードスティックを挿して1~2時間程度経つとオイルが気化し始め、空間に心地よい香りが漂います。

リードディフューザーは、使い始めて最初の1週間が最も香りが強い傾向にあります。それ以降はリードスティックの吸い上げ速度がゆっくりになっていき、香りが落ち着いていきます。

リードディフューザーを置く場所

リードディフューザーは、大きさによって香りが届く範囲が異なります。香りを漂わせたい空間の広さに合わせたものを選ぶと、香りが強すぎる、弱すぎるなどの失敗が起こりにくくなるでしょう。

例えば、リビングや寝室などの6~8畳程度の広さには、200mL程度のものが適しています。反対に、トイレや玄関などの狭い空間には60~100mL程度のものがおすすめです。広い部屋の一部分のみ香らせたい場合も、コンパクトサイズのものを使用してみてください。

また、リードディフューザーは直射日光を避け、暖かくて風通しの良い場所に置くと、香りが拡散しやすくなります。香りの成分は下から上に向かって広がる性質を持っているため、腰や胸の高さなど、鼻よりも低い位置に置いておくと、空気の流れとともに香りが広がりやすくなりますよ。

リードディフューザーを使う時の注意点

リードディフューザーを使用する際は、予め注意事項を確認しておくようにしましょう。オイルは精油やアルコールなど可燃性のものが材料なので、火器のそばに置いたり、直接触れたりしないようにします。小さな子どもがいる場合は、誤飲による事故が起こらないように気をつけてください。妊産婦の人は、精油の成分に注意が必要です。

また、ペットを飼っている場合は、リードディフューザーを使わない方が良いかもしれません。オイルの中に動物が代謝できない成分が入っていることがあったり、動物が苦手とする香りだったりするケースがあるためです。

その他、リードディフューザーの使用時にも気をつけるポイントがあります。木など、置く場所の材質によっては液垂れによる跡が残る恐れがあるため、トレーなどに乗せておくのがおすすめです。置く時は、リードスティックが周りのものに触れないようにします。オイルの影響で、触れているものが変質する恐れがあるためです。

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リードディフューザーで香りを長く楽しむためのポイント

リードディフューザーの上手な使い方を知っておけば、香りが長持ちしやすくなるでしょう。ここでは、香りを長く楽しむためのワンポイントを紹介していきます。

リードの本数で香りを調整する

リードディフューザーの使い始めは、リードスティックがオイルを吸い上げやすいため強く香る傾向にあります。また、香りの強さはリードスティックの本数とオイルの量に比例します。そのため、使用し始めて香りを強く感じた時は、リードスティックの本数を減らして調整してみてください。

広く香りを拡散させる必要のない狭い空間で使用する際も同様に、リードスティックの本数を少なめにします。香りが弱いと感じたら、リードスティックを増やすと良いでしょう。

時間が経ったらリードをひっくり返す

リードスティックは時間経過とともに、毛細管現象という目詰まりを起こします。目詰まりをすると、オイルを吸い上げる力が弱くなってしまいます。オイルがまだ残っているのに香りが弱いと感じたり、オイルの減りが遅くなったと感じたりした時は目詰まりをしているかもしれません。そんな時はリードスティックをひっくり返して上下を逆さにすると、目詰まりを解消できます。

ホコリが付着していたら取り除く

粘性のある精油が使われたオイルの場合は、リードスティックにホコリが付いてしまうケースがあります。香りと同時に見た目も楽しみたいなら、定期的にホコリ取りをするのがおすすめ。

この時、リードスティックをティッシュやタオルで拭き取るのはNGです。ティッシュやタオルの繊維が引っ付いて、さらに汚れてしまうかもしれません。リードスティックに付着したホコリは、エチルアルコールなどの消毒用アルコールで落としましょう。

ドロつきを感じたら無水エタノールを加える

オイルに含まれる水分は、時間経過とともに気化していきます。水分が気化するとオイルの粘性が強くなり、リードスティックなどがドロドロになってくる場合があります。このような場合は、無水エタノールを精油に加えて水分を補充してみてください。