普段「頭のコリ」を気にしたことはありますか?実は頭のコリが原因で、顔のシワやたるみの原因になることも……。頭のコリをほぐすことで、アンチエイジング効果や、肩コリや頭痛の予防、快眠などさまざまな良い効果が期待できると言われています。そこで今回は、この頭のコリの原因や予防法、セルフチェックや改善方法について、勝どき駅前皮ふ科クリニック院長、桐生有紀先生に伺いました。ぜひ、顔だけでなく頭もケアして、キュッと引き締まったフェイスを目指しましょう。
桐生有紀先生
via www.kachidoki-ekimae-hihuka.com
国公立大学医学部卒業後、東京都済生会中央病院にて勤務ののち、日本医科大学付属病院形成外科・美容外科、天現寺クリニック院長を経て、2018年より勝どき駅前皮ふ科クリニック院長を務める。クリニックではアトピー性皮ふ炎など保険診療のほか、プラセンタ注射やリフトアップといった保険外の美容診療まで幅広く診療している。
頭がコルってどういうこと?
頭のコリとは、頭の筋肉が緊張して、血行が悪くなったり老廃物がたまったりして起こります。頭には筋肉がたくさんあり、さらに体の筋肉よりも薄いので、固くなりやすいのも特徴。パソコンやスマートフォンの見過ぎで姿勢が悪くなったり、運動不足だったりすると、この頭の筋肉部分が緊張して、血行が悪くなるとリンパの流れも悪くなり、これが頭のコリにつながります。
頭の筋肉は、首や肩の筋肉にもつながっているため、頭がこると肩コリや頭痛、目の疲れ、顔を引き上げる筋肉が弱くなり、目のたるみや頬のシワの原因になることも。このように頭のコリは、単に頭の部分的なコリだけでなく、体の中で様々な症状を引き起こすため、しっかりと改善していく必要があります。
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頭がコリ固まってしまう原因とは?
原因1:同じ姿勢を続ける
頭のコリの一番の原因は、動かさないことです。動かさないことが血流の悪さにつながり、筋肉を固くさせていきます。体の他の筋肉であれば、関節を動かすことなどで血流が促され、コリの要因となる筋肉の緊張を和らげることができます。その一方で、頭部の筋肉は自分で動かすことが難しいため、固くなりやすいのです。
またテレワークの普及に伴い、運動量が減ってデスクワークが増えたことも、頭皮のコリや頭痛の原因の一つに。特に長時間のデスクワークやスマホの使用などで、同じ姿勢を続けたり姿勢が悪い状態でいると、肩や首、頭のコリにも直結しやすくなります。
原因2:マスクの着用
コロナ禍でマスクを長時間着けるようになったことも、コリの原因に。マスクのゴムによって耳が引っ張られると、特にその周りの側頭筋に負荷がかかり、疲れがたまって頭痛を起こしたり、筋肉や筋膜が固くなってコリが生じます。
原因3:ストレスの影響
ストレスを感じると筋肉は緊張し、血管が収縮します。そのストレスが長期にかかり続ければ、筋肉や筋膜が疲労して固くなり、血流も悪くなって、コリが生じることに。頭の筋肉の中でも、特に側頭筋はストレスの影響を受けやすく、コリやすい部分。ストレスを感じていると人は無意識のうちに、歯を食いしばったり歯ぎしりをしたりして発散しようとするからです。そして、食いしばりや歯ぎしりを行うことで、側頭筋に過大な負荷をかけ、コリにつながっていきます。