美しき海辺のピッツェリア「フェルメンコ」 極上のピッツァができるまで

スカイブルーの海と白い砂。静岡県下田市の入田浜海岸は、神々しいほど美しい。この絶景を望める古い一軒家にピッツェリアがある。店の名は「フェルメンコ(FermenCo.)」。オープンテラスから見える白い漆喰(しっくい)の窯が目印だ。「バカンスを楽しみに」「ピッツァを味わうために」人々が集う。行き交う人々と気軽にあいさつを交わす店主たちが、いつでもゲストを温かく迎えてくれる。

笑顔あふれるピッツェリア

発酵時間や温度、湿度など、たった1日でもだめになってしまうというサワードウ。安定感がないからこそのおもしろさがあるのだとか。

「3年目になってつかんできたところはありますが、おいしくなるかは最終的には神頼みのようなところがあるんです。でも “100%コントロールできない”、自然と一緒にやっている作業自体がすごく魅力的で。大自然の目の前というアドリブは、サワードウピッツァにしっくりくるんです」

子育てもしながらお店にも立っていた沙織さんは、「この3年は振り返るひまもないほど。いろんな人に助けてもらいながら、ここまでこれました」としみじみ。

「本当にいいスタッフや、人々に恵まれてきた」と健人さんも。続けて「下田の海やこの場所、生産者さんや地元の方々に助けられて、とても感謝しているんです。だからこれからは下田の街にもっと貢献していきたいですね」。

まだ彼らのピッツァにはつづきがある。きっと遠くない未来に、新たな場所で出合える日が来そうだ。

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interview & text: Tomoko Komiyama