「高校は偏差値70以上」“ほぼ全裸”都知事選ポスターで話題、桜井MIUの半生。炎上して“唯一”良かったことは

 先日の東京都知事選の選挙ポスターで“ほぼ全裸”のモデルとして物議を醸した桜井MIUさん。「少しでも知名度が上がればいい」と思っていたが、予想外の大炎上。「これからの芸能活動で挽回するしかない」と話す。そもそも彼女は何者なのか?

◆桜井MIUは何者なのか?

 MIUさんはゴリゴリのギャル系の見た目だが、「初めて化粧をしたのは大学生。大学デビューです!」と語る。

「私、高校は偏差値70以上の進学校に通っていたんです。そういう環境だからメイクはおろか、髪も染めたことがなかったし、スカートもヒザ下みたいな感じで(笑)。それが大学に入ってから女友達が髪を染めてくれたことで、一気にスイッチが入ったんです」

 芸能デビューは今から11年前。現在はフリーランスで活動しているが、もともとは京都でスカウトされたのがきっかけだった。

「京都の大学を卒業後、社長秘書をしていたんですが、その会社が倒産しちゃって。次の仕事どうしよ〜なんて思いつつブラブラしていたら『キミ、足が綺麗だね!』ってスカウトされたんです」

 もともとAKB48が大好きでアイドル活動に興味があった。しかし「自分には無縁の世界だと思っていた」という。

「年齢的にAKBは応募資格もなかったし、アイドルなんて無理だろうなって諦めていたんです。でも、事務所に所属してから社長に『何がしたい?』って聞かれてオーディションに連れて行かれて、すぐにスーパーGTのレースクイーンの仕事と、ボートレース住之江のアイドルユニットに加入が決まったんです」

◆「アイドルはとにかく薄給」まさに“出稼ぎ状態”の芸能生活


 さらに東京のアイドルユニットにも所属することになり、約8年前に上京するまで深夜バスで行き来する生活をしていた。

「アイドルはチェキバックしかギャラがないから、ライブの日に合わせて撮影会やコンカフェの出勤も入れて、なんとかして交通費や滞在費をまかなって、プラスになるようにしていました。まさに出稼ぎ状態(笑)。

 アイドルはとにかく薄給なんです。あるアイドルグループなんて、チェキバックが5%。つまり1000円のチェキを1枚売って50円。20枚売ってやっと1000円。それだけでは生活できるはずがない。だから、みんな親に仕送りをもらったりしているけど、私はいち社会人として、親に頼ったことはありませんね」

 今回の選挙ポスター騒動で芸能の仕事やアルバイトを失ってしまい「生活は結構きついです」と苦笑するが、それでも親には頼りたくないと話す。

「たぶん甘えたら生活費とかは出してくれると思います。でも、それは社会人として絶対にダメ。どれだけ生活が苦しくても、バイトを掛け持ちして頑張って生きてきたので」

◆海外ミスコンでグランプリを獲得した実績も


 じつは彼女、小6から中1の時までインドネシアのジャカルタに住んでいた。「MISS GLOBAL WORLD 2022」には日本代表として出場し、準グランプリを獲得。さらにフィリピンで開催された「MISS UNIVERSAL QUEEN 2022」ではグランプリに輝くなど、バイタリティに溢れている。

 そんなMIUさんだが、今回の炎上で「唯一良かったこともあるんです」と教えてくれた。

「Devilsisというアイドルユニットを組んでいるんですが、前はライブのオファーがなくて、ほとんど開店休業状態だったんです。でも、炎上をきっかけにユニットを知ってもらえて、いくつもオファーがいただけました!」

 今後については野望があるという。

「お気に入りだったカラコンがどんどんなくなっちゃって、私以外のギャルも困っているんです。だから、私が自分でギャルの求めるカラコンを作りたいんです。もしもカラコン社長になったら、また取材してくださいね!」

<取材・文/吉沢さりぃ、撮影/長谷英史>

【吉沢さりぃ】

ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720