あるとき、テレビで歯科大学の教授が口臭調査をおこなった結果について話していました。その教授いわく、「意外なことに、男性よりも女性のほうが口臭が強いという調査結果があるのです」とのこと。その内容に、私は一気にテレビに釘付けに。年配男性には失礼ですが、女性よりもいわゆる‟おじさん”のほうが口臭がきついというイメージを持っていたので、その事実に衝撃を受け、自分は大丈夫かと心配になりました。

女性ホルモンが口臭をきつくする

何げなく見ていたテレビ番組から、男性よりも女性のほうが口臭がきついという衝撃の内容が流れてきました。歯科大学の教授が口臭測定をおこなったところ、口臭が基準値以上になった人の割合が、全体的に男性よりも女性のほうが高いとわかったそう。しかも、年配の女性だけでなく若い女性も含まれるという結果には衝撃を受けました。

私がさらに驚いたのは、口臭の原因として考えられるのが、女性ホルモンだということ。「女性ホルモンがなぜ口臭をひどくするの?」と疑問に思っていると、女性ホルモンが歯周病菌のエサになるのだと教授が説明していました。たしかに歯周病があると口臭がきつくなるという話はよく聞きます。

実際に厚生労働省が発表しているデータによると、歯肉炎や歯周病で病院を受診するケースは男女比で女性が6割、男性が4割。その事実に頭がくらくらしてきました。そして、女性の口臭リスクが高くなる時期は人生において3回もあるそうです。口臭危機のタイミングは、女性ホルモンの変化のある思春期、妊娠や出産、そして更年期とのことでした。

実際に私も妊婦のとき、歯科検診を受けたことを思い出し、女性は女性ホルモンの変化に合わせて口の中のケアも怠らないようにしないといけないのだなと思いました。

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節目の歯科検診の結果を見直す

私の住んでいる市では5年ごとに節目の歯科検診を実施してくれています。私もこれまで35歳、40歳、45歳の3回受けており、45歳検診は2024年5月に受けたばかりでした。

とはいえ、その結果については、これまでは虫歯がなければ大丈夫という程度の認識で、よく見たことがありませんでした。ですが、前述の番組を見てからは考えが一転。女性というだけで、歯周病のリスクが高まり、口臭もひどくなる傾向にあることを知り歯科検診の結果を見直してみました。

3回とも虫歯はなく、その後の治療や通院が必要とも言われておらず、検診のみで終了だったので特に問題はないと安心していました。ですが、検診結果のメモ欄に口内状態が記載されていました。35歳は良好、40歳はやや出血あり、歯肉炎、浅い歯周ポケット(歯と歯ぐきの間がプラークの細菌により炎症を起こし深くなった溝)。45歳はやや出血あり、歯肉炎、歯周ポケットは良好だったのですが、口腔洗浄状況がやや不良となっていました。

見返してみて気になったのが、この「歯肉炎」です。私は単なる歯茎の炎症かと思い、診察時にちょうど出血がややあっただけで、そのうち炎症は治まっていくのだろうと思っていました。歯科医も歯磨きケアをしっかりすれば大丈夫との話でしたが、ネットで調べてみて、歯肉炎とは歯周病の一歩手前の段階ということを知りました。