実は私…

翌日、制服を返却しにコンビニへ向かった私。ちなみに夫も一緒です。2人でバックヤードに顔を出し、「制服を返しに来ました」とあいさつをすると、相変わらずぐうたらお菓子を食べて誰かの悪口を言っていたオーナー夫婦はギョッとした様子で立ち上がりました。

その目線の先には私の夫。訳がわからない様子のオーナー息子に、両親は慌てて説明していました。「このコンビニチェーンの本社社長様だ……!」

「ああ、こちら夫です。言っていませんでした? それともババアのたわ言は聞くにも値しない? 私は夫に、この店舗の多々ある問題点をきっちり報告しました。昨日あなたが私の背中に足を乗せようとした件も、暴言もすべてね。バイトさんや取引業者さんからの証言もある。クレームだって増えている。改善する気がないようなので、フランチャイズ契約は解除せざるを得ませんね」

こうして、本社で経営陣と協議した結果、横暴オーナー一家は解雇処分に。そして、正当な試験や面接を経て、なんと私の娘がこの店の新オーナーに着任することとなりました。私はといえば専業主婦に戻り、孫の世話に精を出しています。娘を過大評価するわけではありませんが、このコンビニが、地域でも明るくて入店しやすいステキな店舗になることを信じています。
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傍若無人なオーナー夫婦にろくでなしのドラ息子。最後はしっかり成敗できて、スカッとしましたね!

著者/ウーマンカレンダー編集室/スカッと
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