「コアラのマーチ」の家族が8人だったことが判明しました

●40年の時を経て明らかになったコアラのマーチの家族構成。そして一斉を風靡した「まゆげコアラ」の真相とは?

 1984年の発売以来、ロッテを代表するチョコレート菓子として多くの人に支持されるようになった「コアラのマーチ」。発売当初は12種だったコアラ絵柄でしたが、誕生から40周年を迎えた今年は「名前入りコアラのマーチ」が発売され、その数は500以上にも拡大。改めて話題を集めています。


名前と合わせて、さらに多くのコアラ柄を楽しめるように

 そんな中で筆者が特に目を引かれたのが、「コアラのマーチ」には家族がいたと発表されたこと。家族構成はママ、パパと6きょうだいとなる3男3女の計8名。知らなかった……! 気になってロッテ担当者に話を聞いてきたので、その詳細をご紹介していきたいと思います。

8人家族はみんな仲良し。喧嘩などしません!


「コアラのマーチ」の家族それぞれのプロフィール

「コアラのマーチ」の家族は以下の通りです。
・ママ ・パパ ・ジャズくん(男の子) ・ロックちゃん(女の子) ・アルトちゃん(女の子)
・ピアノくん(男の子) ・マーチくん(男の子) フォルテちゃん(女の子)

 6きょうだいはそれぞれ趣味を楽しんでおり、それをママもパパも優しく見守っている様子。ロッテの担当者はこう話します。

「6きょうだいに共通する趣味はオーストラリアにまつわるものです。サッカー、サーフィン、オペラハウス、音楽にちなんだ趣味を楽しんでいます」(ロッテ担当者・以下同)

 多趣味なんですね……。ちなみに、6きょうだいは喧嘩などはしないのでしょうか?

「しません! みんな仲良しのきょうだいです」

伝説の「まゆげコアラ」の真相とは…!?


特定の国や地域にしかいない固有種、世相やサステナブルを意識したコアラ柄も加わりました

 その仲良しぶりは「コアラのマーチ」全体にも派生し、2024年度には新しいコアラ柄も複数増えました。主に特定の国や地域にしかいない固有種、世相やサステナブルを意識したもので、この点もなかなか興味深いです。

 他方、40年もの長い「コアラのマーチ」の歴史を振り返ると、その中で生まれた伝説とも言えるコアラ柄があります。1990年代に「このコアラを見つけると幸せになれる」と話題となった“まゆげコアラ”です。あれ、一体なんだったんでしょうね? これについてもロッテ担当者に聞きました。


「まゆげコアラ」。でも、実はこれは「まゆげ」ではなかったそうです

「コアラのマーチ発売当初、12種類だったコアラのうち、トランペットを吹いているコアラがいました。実はその子だけまゆげが太くてかわいいと評判になり、1990年頃に女子高生の間で“まゆげコアラ”を見つけると幸せになれる、といった噂が広がり、一気に話題となりました。

 ただし、いわゆる“まゆげコアラ”と呼ばれてはいますが、実はあれはまゆげではありません。トランペットをがんばって吹くときの眉間のシワがまゆげに見えるというだけでした。それに“まゆげコアラ”が特別レアというわけでもなく、常に同じ数の絵柄を機械で生地にプリントしています。レア度を意図的に作るようコントロールしたことはありません」(ロッテ担当者)

まとめ

「コアラのマーチ」の家族が明らかになったところで、改めて「コアラ柄の謎」にも話題が集まる今ですが、肝心の商品自体にも新作が。


「コアラのマーチ<チョコ>」と新作の「コアラのマーチ<ソーダフロート>」

 従来の「コアラのマーチ<チョコ>」に加え、新作の「コアラのマーチ<ソーダフロート>」も登場したのです。これはロッテ初の水色ビスケット生地を採用したもので、夏場にぴったりの一品です。


ロッテの初の水色ビスケット生地。必食です[食楽web]

 ロッテ担当者は40年の節目に、記念すべき新作をリリースできたことと合わせて、最後にこんな話をしてくれました。

「40年という長きにわたって、多くの方に『コアラのマーチ』をご愛顧いただき、ありがたく思っています。これからもお子さんにも大人の方にも楽しんでいただける企画や商品をお届けしていきたいと考えています」

 ロッテの代表的商品「コアラのマーチ」。これからも世代を超えた多くの人たちにとっての「仲良しの友達」として寄り添い続けて欲しいと願っています。

(取材・文=松田義人(deco))