旅先で道に迷った時、現地の人が手助けしてくれたらホッとしますよね。
人情に触れ、その土地が好きになるかもしれません。
しかし、そんな善意に見せかけた詐欺がフランスにて報告されています。
フランスのリヨンでスリに遭いかけた日本人
ドイツに在住する日本人のKarinさん(@karin_mh)は、モンブラン山の麓にある町、シャモニーへバカンスに向かう道中で、フランスのリヨンにて1泊滞在しました。
リヨンの地下鉄にて一日券を買おうとしたところ、券売機の利用に四苦八苦してしまったというKarinさん。
すると隣の券売機でチャージをしていた20代くらいの白人女性が「大丈夫?」と英語で声をかけてきたといいます。
Karinさんが目的地を告げると女性はホームまで案内してくれました。
その後も共に地下鉄に乗り込みましたが、何故か混んでいるドア付近に誘導されたそうです。
そして、道案内をするためにスマホを取りだし地図アプリを開くよう要求されたといいます。
Karinさんが渋ると今度は「それなら私の地図を撮影して」とやはりスマホを出すよう促されました。
それでもKarinさんが渋っていると、付近に座っていた女性が「私の地図見る?」と紙の地図を差し出しました。
すると、その地図からチケットやカードがバラバラと落ち、一同は混乱した空気に。
ここで、Karinさんは「集団スリかもしれない」と警戒したといいます。
そのまま地下鉄が案内された駅に付くとKarinさんは女性達を振り切って下車しました。
そこで駅を出たはいいものの、女性に教わった目的地のシンボルマークは見当たりません。
Googleマップを見て、伝えた目的地とは全く違う離れた場所に案内されたことが分かったそうです。
Karinさんは、「降車間際に『スマホを出せ』としきりに言っていて、たぶん出していたら奪われて逃げられてたなと。基本性善説で生きてる私は人の善意を完全に信じてたし、しかも見るからにジプシーぽい感じでもなく、小綺麗な学生さんぽくて疑いもしなかった」と投稿。
地下鉄内で紙の地図を出てきた女性についても、「地元の人ではなさそうで、パッと見は観光客かなと思いました。主犯の女性より年配で無関係そうに見えたので、あまり警戒していませんでした」とコメントしています。
幸いKarinさんは何も盗まれず、強引に引き止められたり、声を荒らげて威嚇されるようなことは無かったといいます。
一見、人助けのような手口でのスリは、治安の良い日本で生活する私たちにとって見抜き辛いものですよね。
海外旅行をする際は必ず手荷物を頻繁に確認し、慎重に慎重を重ねましょう。
出典:@karin_mh