西武が2024年8月8日のオリックス戦(京セラドーム)で零封負けを喫し、同一カード3連敗。今季ワーストタイの借金39にふくらみ、勝率.299で3割を切った。

渡辺久信監督代行が指揮を執るも、チーム状況は上向かず

0-3というスコア以上に差を感じる試合だった。

先発の青山美夏人は3回1安打1失点。5四球とリズムが作れず、63球で早々と降板した。7回からマウンドに上がった平良海馬は右前腕の肉離れで4月30日の日本ハム戦(ベルーナ)以来の復帰登板となったが、1死二塁で森友哉に2ランを被弾して突き放された。

打線も散発3安打と工夫が見られない。オリックスのドラフト5位右腕・高島泰都に抑え込まれ、5回1死一、二塁の好機では野村大樹が遊ゴロ併殺打。野村は7回2死一、二塁でも空振り三振に倒れた。

松井稼頭央監督が成績不振の責任を取る形で交流戦前に休養し、渡辺久信GMが監督代行で指揮を振るうがチーム状況が上向かない。

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内部昇格なら西口文也2軍監督が有力候補か

早くも気になるのは来季の監督人事だが、スポーツ紙デスクは「難航するでしょう」と指摘する。

「今の西武は監督を代えて劇的に良くなるレベルとは思えません。スタメンのメンバーを見ても、他球団なら2軍レベルの選手ばかり。トレードで野村、松原聖弥を獲得しましたが、得点力不足が解消されていない。育成にも時間が掛かります。チーム再建はいばらの道で、監督オファーを受けて首を縦に振る人はそう多くないでしょう」

内部昇格なら西口文也2軍監督が有力候補になるが、外部招聘の可能性も考えられる。

チームをどう変革するか。来季に向けての戦いはすでに始まっている。選手たちも熱心に応援してくれる西武ファンのために、残り44試合で意地を見せてほしい。(中町顕吾)